ステイ先で学ぶ政歴シリーズ 海外編15〜ドイツ ハーメルンの笛吹き男の真相〜 

グーテンターク!(ドイツ語でこんにちは)

JAMBO STAFFの伊藤です!

皆さんは、ハーメルンの笛吹き男のお話を知っていますか?学校の図書館などで読んだことがある方も多いかと思います。

知らない方は是非どんなお話なのかご自身で調べていただきたいのですが、ハーメルンの笛吹き男のお話を簡単に説明すると、昔ドイツのハーメルンという町で不思議な笛の力でネズミの駆除に成功させた道化師風の男が、ハーメルンの町の人々から約束されていた報酬を支払ってもらえなかったことに怒り、今度は笛の力でハーメルンの町の健康な子供たちを全員集め、子供たちを連れたままどこかへ行ってしまった。町に残ったのは障害を抱えている子供のみだった。という少し怖い話です。

このお話は単なる昔話かと思いますが、実は歴史的事実に基づいた伝承とされていて、実際に13世紀のハーメルンで起きた子供の集団失踪事件が物語のベースとなっているとされています。

ハーメルンの笛吹き男のモデルとなった、子供の集団失踪事件はなぜ起きたのでしょうか。

今回はその謎に迫っていきます。

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13世紀ハーメルンの状況

13世紀当時、ハーメルンはドイツ地域の中でも肥沃な地で、穀物生産が盛んな場所でした。だからこそ町にはネズミが増え、常に住人が悩まされていました。

また、ネズミが多いということは、当時最悪の感染症として世界中に猛威を奮っていたペスト(黒死病)が発生しやすい環境であり、そういった面でも増えすぎたネズミは当時のハーメルンの人々にとって大変脅威だったでしょう。

それでもハーメルンは、農業生産の一大拠点で、ヨーロッパの人々の食生活を支える小麦の生産と小麦粉の製粉業が盛んでしたので、経済的には非常に恵まれた場所でした。

そのため人口も他の地域に比べてとても多く、後述しますがこれが、件の子供の集団失踪事件とも繋がってきます。

当時のハーメルンはあまりにも人口が増えすぎており、一家の長男のみが全ての財産と土地を相続してそれ以外の兄弟たちは農奴になるしかないという非常に歪な状態になっていました。

長男以外は、産まれる前から奴隷になることが決まっているなんて、次男以下の兄弟達からしたら、たまったものではないですよね。

実際に当時の裁判記録を見ると、下の兄弟が長男から家督を奪うために殺人を犯したという事件が後を経たなかったそうです。経済的に恵まれている地域だとはいえ、随分と殺伐とした空気だったことが伺えます。

そんな社会でしたので、将来への希望を見出せず、鬱屈した思いを持っている子供たちが溢れているというのも、ハーメルンの顔の一つでした。

笛吹き男の正体はドイツ騎士団か

13世紀のハーメルンの状況については説明しましたが、今度はドイツ地域全体の状況を説明します。

当時、現在のドイツがあった場所にはドイツという国はなく、神聖ローマ帝国という多民族の居住地域と無数の貴族領を無理やり纏めていたような国家でした。

元々、神聖ローマ帝国西部に住んでいた人々はゲルマン人と呼ばれ、3〜4世紀頃に起きたゲルマン人の大移動と呼ばれる民族移動により移民、定住していた集団でした。因みに、ドイツ人のことを英語ではGerman(ジャーマン)と呼びますが、これはゲルマン人が語源です。

時は経ち、11世紀頃になるとゲルマン人たちの間ではキリスト教(カトリック)が広く信仰されるようになっていました。

ゲルマン人の居住地域では、ハーメルンだけでなく、全域で人口増加に伴う前述したような社会問題が発生していました。そこでゲルマン人たちは人口増加問題を解決するために、元々自分たちが住んでいた東方地域まで居住範囲を広めようと画策し、キリスト教の布教と異教徒の殲滅を名目に、カトリック教会と神聖ローマ帝国の支援を受けて、ドイツ騎士団を結成しました。

ドイツ騎士団の主な任務は異教勢力の殲滅で、十字軍的なものですが、ただ戦いに勝つだけでは占領地を完全に支配することはできません。そこで、騎士団と共にゲルマン人の民間人を大量に帯同させて、征服した土地に次々と町を築いて居住していく植民政策を行いました。これを東方植民といいます。

実は、この東方植民が行われていた時期と、ハーメルンで子供たちが集団失踪した時期が一致しており、更に現在のポーランドでハーメルンから移住してきた住民の子孫が発見されています。

彼らの伝承では、ハーメルンの町にいても未来がなかった子供たちがドイツ騎士団の誘いに乗り、ハーメルンと大人たちに見切りをつけて自らの意思で移民したということでした。

大規模民族移動とも言える当時の移民は、心身ともに健康でなければ務まらないため、健康な子供だけが消えて障害や病気がある子供だけが残ったという理由にも辻褄が合います。

ですので、ハーメルンの笛吹き男、自動大量失踪事件の真相は、良い未来を描けない境遇にあったハーメルンの子供たちが、東方植民を行っているドイツ騎士団に参加して自ら意思で集団移民をしたということでした。

ハーメルンの笛吹き男は、現在では子供たちを攫う悪魔かのように伝えられていますが、当時の子供達にとっては紛れもない救世主だったのでしょうね。

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2023年度合格速報

2023年、PILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミー(PJ SFA)の私大パイロット養成コース(航空操縦)今年の合格者は・・・

  • 崇城大学5名(研究生-履修証明プログラム生-1名、パイロット特別選抜2名、一般選抜前期2名)
  • 第一工科大学2名(一般試験2名)
  • 東海大学1名(一般選抜)
    計8名合格

という結果でした!
またしてもPJ SFAの生徒は全員合格です!!(複数試験合格者含む)

皆さん本当によく頑張りました!

また、今年の崇城大学合格者の2名は未来人育成特待生制度「ミライクプレミアム」と「ミライク50」を勝ち取りました。昨年に続く快挙です!

ミライクプレミアムは入試の得点率と成績順位に応じて選考される特待生制度で、ミライクプレミアムを獲得しますと学費が全額免除となります。

また今年は、崇城大学の中でも自社養成訓練生並の実力がないと入学できないとされる研究生(履修証明プログラム生)の募集が2名あり、弊塾から1名がチャレンジし、見事合格しました!なお、もう一名の方は、PJ中部校に加盟している「飛鳥メディカルクリニック」福本先生の受検者様との情報が入っています。

ミライクや研究生に選ばれることは名誉なことでもあり、かつ、大変難しいことですが、生徒の並々ならぬ努力の結果、今年はPJ SFAから3名が合格をいただきました。

昨年は、私大受験生が多い年でしたので、計12名の合格。それに続いて、今年は8名となると、少し寂しい感じもしますが、そもそも入塾者数に波がありますので、むしろ来年受験生の方が多いため、今後にご期待頂けましたらと思います。私大のパイロット養成コース(航空操縦)は近年の受験者数増加により非常に難易度の高いものとなっていましたが、弊塾からの受験者数が少ないにも関わらず、これだけ多くの好成績を残せたのは、誠に素晴らしい結果と考えます。

生徒一人ひとりの努力が実ったこの結果に、PJ SFAスタッフ一同大いに感動しました。

合格されました皆さん、本当におめでとう!!