パイロットになるためには 正しい情報収集のコツ、気をつけることは?Twitterは危険?!

パイロット志望者の皆さまこんにちは!理事長・パイロット養成コンサルの冨村です。

パイロットになるために、どんなルートがあるのだろう。
入試、採用試験では、どんな対策をしたらよいのか。

パイロットになるための情報収集で時間がかかってしまうことは、ありませんか。
また、ほしい情報が収集できず悩んでいませんか。

今の時代、インターネットで検索すれば何でも調べられるいい時代になり、パイロットについて調べても大量の情報が出てきます。
しかし、インターネットは便利な反面、大きな落とし穴があります。

今回はパイロットのことを調べるにあたり、情報収集のコツ、インターネットの情報だけを参考にしてしまうことのリスクについてお話します。

情報収集で気をつけることは?

情報収集で気をつけることは、以下の通りです。

・情報発信者がどの内容を参考に発信したのか
・発信した意見に偏りがないか
・情報源の信憑性
・情報が最新かどうか

こちらを意識せず、情報収集すると、誤った情報をもとに判断・行動することで、自分にとって不利益を被る可能性があります。

特に、インターネット上の情報は匿名での情報公開が可能であり、すぐに情報を拡散できることから、根拠のない不確かな情報が多く出回っております。

見つけた情報をすぐに信じず、他の情報と比較して真偽を確かめる必要がございます。

インターネット上での情報収集は便利な一面、情報があふれている中で個々の情報を正しく判断する力が問われています。

情報収集のコツとは?

情報収集のコツを知ることで、短時間で自分が知りたい情報を、より効率的に収集できるようになりますので、ぜひ参考にしてみてください。

情報集のコツをご紹介します。

1.情報収集する目的を明確にする

情報収集する目的がない場合、どのような情報がほしいのか探している間に分からなくなり、ほしい情報以外の情報を探してしまうことがあります。
収集した情報をどのように活用したいのか明確にします。

2.情報を取捨選択し整理する

信頼性の高い情報源を選び、情報が最新かどうか確認します。

3.情報収集にかける費用と時間を決める

 情報収集は期限、予算を決めなければ、かける時間、費用は無限大です。

沢山時間をかけた割には、情報が見つけられなかったことはよくあります。

1つの観点に固執せず、さまざまな観点から探し、検討することが大切です。 観点ごとに時間配分を意識して探すようにしましょう。

4.情報源を偏らせない

限られた情報源の中で情報収集していると、得られる情報も偏ります。 できるだけ幅広く情報媒体を利用して情報収集しましょう。

SNSでの情報収集は気軽にスピーディーに情報収集できますが、中には信憑性にかける情報も点在していますので、 情報を見極めるべく、幅広い情報媒体(デジタル以外の書籍)も視野に入れて探しましょう。

パイロットにも情報収集能力が求められる!?

パイロットに求められる能力として的確な情報を自分で理解し、判断していくことがあげられます。

実際のパイロットの業務では、管制官の指示や、機体から受け取るデータを総合して判断することが基本であり、情報の根拠がキーポイントとなります。

安全にフライトするために、さまざまな人々と情報交換しながら、適正な判断が求められますので、早い段階で情報収集能力を身に付けられるようにしましょう。

Twitter(ツイッター)での情報収集のみは危険?

若者たちの間で人気のツールといえばTwitterですね。

TwitterではFacebookやInstagramと違って、あまり一般的でないことだったり世の中のグレーゾーン的なコンテンツについても多くのユーザーが自由に意見を発信しているのが魅力です。

しかし、この性質は有名電子掲示板の2ちゃんねる(5ちゃんねる)に似ており、事実をシェアし合う環境というよりはある対象に対してネガティブなイメージが広がるように話を盛ったり、自分が注目されたいがために嘘の情報を創作して呟いたりすることが残念ながら多く、Twitterは便所の落書きとまで言われています。

(かつて2ちゃんねるも同じことを言われていましたね)

Twitterユーザーの大多数はそうした悪意がない方だと思いますが、それにしても匿名の人が投稿する名前すら出ない情報には確証がありません。

Twitterで多くの根拠のない情報をシェアしたり、その情報に踊らされてしまっている人が悪目立ちしていますが、これはネットリテラシーが少ない人が多くTwitterに集まってしまっている証拠でしょう。

Twitterのよさは個人も企業も関係なく交流できることですが、そこに線引きがありません。

例えるならば、、、お客様と店員が自分の境遇や労働環境を愚痴りながら一緒にご飯を食べるレストランといったところです。

JAMBOには航空の専門家だけでなく、サーバーやホームページを管理するITの専門家も所属しています。
そこで弊社のIT専門家と共に、Twitterの正しい使い方と間違った使い方について、話し合ってみました。

Twitterの正しい使い方
  • 対象の情報をよく理解している
  • 趣味が合う人同士の交流ツール
  • 公式アカウント
  • エビデンスの確証を持てるもの
  • リアルタイムの指標
Twitterの間違った使い方
  • 人生がかかっている事の情報集め
  • お金に関わる事の情報集め
  • その仲間集め
  • 長期間継続する情報収集

まず、Twitterの正しい使い方ですが、見たいものが決まっていて対象の情報を最初からよく理解している場合は同じ趣味が合う人たち同士の交流ツールとして役立ちます。

例えば好きなアイドルやアニメや芸能人の公式アカウントなど、エビデンスの確証を持てるもののみ見るべきです。リアルタイムの指標としては使えるということですね。

続いてTwitterの間違った使い方ですが、趣味を超えて自分の人生やお金を賭けたことに対する情報集めやそれを共に実行する仲間(同志)を作ることです。先述の通り、「便所の落書き」状態のTwitter上の情報だけで自分の人生やお金に関わることを判断してしまうのはあまりにもリスクが高すぎますよね。

趣味友を超えた出会いはもっと警戒するべきです。
そうした仲間を募集していたり向こうからコンタクトを取ってくる方の場合、有益な情報を持っている可能性が低い事が多々あります。

現状の自分と同じ状況の人を探す場合は有益な時もありますが、パイロットを目指す場合、自分と同じ状況の方を探すより専門知識を持っている方に相談するのが一番です。
※これは友達を作って同じ大学に入ると同じくらい難しいです。

パイロットを目指す方なら、もうお分かりかと思いますが人によって勉強方法、性格、現状全てが異なるからです。

しかもTwitterの情報は賞味期限が最も少ない(数時間程度)情報であるといわれています。

そんな状態ですので、勉強や入試、就活といった長期戦が必要とされる話題には全く意味がありません。

Twitterの場合、根拠(エビデンス)がしっかりと確信を持てない可能性もあり、安易にその情報だけで進めてしまうと間違った情報に流されてしまう危険があります。

パイロット志望者を惑わせるデマ情報(例)

最近、JAMBOアカウントをフォローいただいているパイロット志望者のツイート先に、「不景気であっても航空大学校は国土交通省を通して採用を増やすよう圧力をかけられるので、私立大学より有利」と言う、パイロットを自称する覆面ブログを見つけましたが、日本航空協会発行の「数字でみる航空2022」によると、航大から主要航空会社(大手からLCCまでほぼ日本の全てのエアライン17社が含まれる)に就職したパイロットの供給数は、令和2年度は108名中(半期遅れでのカウントなら90名中)、新卒33名、既卒11名。

令和3年度は、108名中、新卒65名、既卒4名と記載されており、航空大学校が私立大学と比較して、就職に有利とは決して断言できない状況です。

出典:就職状況について|独立行政法人 航空大学校

なお、航空大学校が毎年発表している就職実績データ(上表の通り。航空大学校公式サイトより)もありますが、そのデータでは、各会社に採用された詳細人数が出ていません。(つまり合計数があたかも就職人数であるかのようなミスリードを誘うように書いています)

 

免許こそ取得できても、実際にエアラインに採用されずに他の仕事をしている方も少なからずいらっしゃる中で、エアライン・官公庁パイロットの就職実績だけで合計100%になっていることから、表上部の就職者数には、パイロット以外への就職も、就職者数に含まれていると考えるのが妥当であり、「数字でみる航空2022」と数字が合わないのも頷けます。

 

「数字でみる航空2022」は国土交通省も監修している統計本ですので、この数字に後から修正が入ることは考えにくいです。

 

冨村がこの仕事を始めた15年前から、航空大学校の就職実績データには数字のズレが常にありました。その頃は、各社採用人数が詳細に公表されていましたが、記憶が正しければ2010年頃から人数が表示されず、代わりに○印となりました。なぜでしょうね??

 

以上より、航大発表の就職者数にはパイロット以外への就職が含まれると解釈した方が辻褄が合います。

航空大学校のここ2年間の入学時の学生数(108名)からの算出で、新卒就職率は3割〜6割ですが、これは各大学に進学しているPJ SFA卒業生から報告いただいている、各私立大学就職状況の数字より悪いです。

 

どうして航空大学校が、不景気時に採用が大幅に減ってしまうのか、それは各航空会社が航空大学校生を採用する際に支払わなければならない、1名あたり1200万円の負担金が、採用にストップをかけているからです。

 

航空会社は、不景気などの外的要因に左右されがちですので、不景気時は特に採用数を減らし、経費出費を抑えるはず。ましてや、私立大学出身者は、同じ有資格者なのに1200万円の負担金がかかりませんので、そちらに流れても当然でしょう。

 

なお、航空大学校が国土交通省を経由して、航空会社に圧力をかけて採用数をコントロールできる、と言うならば、どうしてJALの就職実績がわずか5%なのでしょうか。

 

JALは一人1億円もかけて自社養成パイロットの養成を行いますから、航空大学校生を採用できるならば、自社養成よりも国土交通省の要請(圧力?笑)を受けて航空大学校生を採用した方が、少しでも安くなるはずです。

 

不景気ならばなおさら。そのメリットがありながら、どうしてJALへの採用実績がないのか。

 

これらを勘案すれば、「航空大学校は私立大学より有利」は完全にデタラメと断言できるでしょう。

 

いかに匿名情報に誤りが多いのか、ご理解いただけたでしょうか。

情報ビジネスの多くは匿名でビジネスを展開しています。

 

先述の話にも繋がりますがネットリテラシーの低い方、すなわち情弱者をカモにするために、匿名利用が可能なTwitterで待ち構えている、、、ということだと思うのですが、この先のご想像は皆様にお任せします。

 

情報収集が自力で難しい場合は専門家に頼ろう

パイロット相談室をご利用くださった方の中には、相談前にご自分で色々調べられたのか、具体的な質問をされてくる方がいらっしゃいます。

 

自分なりに調べてみることは大切ですし、パイロットを目指すならばそれくらいの熱意は持っていて頂きたいものですが、「航空身体検査ではこのような基準ですが、この治療法を実践していれば合格できますか?」や「自社養成でパイロットになるために操縦適性を上げたいのでFTDで訓練をしたいのですが。」というようなお話が多く、一言申し上げます。

 

あなたのその情報は一体どこから?

 

航空身体検査の基準やエアラインの採用基準、私大パイロット養成コースの合格基準は航空業界内で核心部となる機密情報なのでネット上などに無料で公開されることはまずありません。

 

航空専門家が情報をお伝えする場合は、私たちパイロット相談室のように有料でのご相談と徹底しております。

 

当法人でも「情報を公開する」のではなく、「最新情報を基にした相談」となっております。

 

JAMBOが運営しているPILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミーでは、入塾されたとしても最新情報を基にして、塾生に対し合格基準に達するように指導をしておりますが、情報そのものを学生様に、ポンと渡してしまうようなことはしておりません。

 

なぜならば、その情報をどう読むのか?

 

それが簡単に出来ないからこそ、まだまだ未熟であり、それを自覚された方が入塾されているからです。

 

素人に対して、情報だけを切り取って販売するのは、あまりに無責任であり、専門家でもなんでもありません。

パイロットについて、正しく読むことができる情報を得るということは、無料で手に入れるのは難しいということをご理解ください。

 

パイロット適性診断テスト特集

【告知】崇城大学を分析・紹介 入学説明会・オープンキャンパスについて

【告知】 PILOT専門進学塾で行われるイベント紹介

6/30(日) 11時〜  パイロット私大進路相談会

パイロット私大進路相談会は、私大操縦進学希望者向けにパイロット入試の専門家が丁寧にご相談に応じます。

私大操縦の基本情報の説明だけでなく、最新のAI学習教材を使った、学科の体験指導と個別相談ができます。

当日は、現役パイロットが参加し、座談会形式で交流することができます。(20歳以上の参加者様のみ、同日19時頃から開催予定のパイロットを囲んでの懇親会にご参加いただけます)

自社養成、または私大操縦進学を検討されているご本人のみの参加若しくは、保護者様1名様までご同席可能ですが、保護者様だけのご参加はできません。必ずご本人様がお越しください。

6/30私大パイロット進路相談会(中学生〜)開催のお知らせ

6/30(日) 14時〜  自社養成&私大操縦パイロット進路相談会

自社養成&私大操縦パイロット進路相談会は、自社養成志望者と私大操縦進学希望者向けにパイロット入試の専門家が丁寧にご相談に応じます。

自社養成・私大操縦の基本情報の説明だけでなく、自社養成のための進路相談やインターシップ相談、SPI対策相談など、自社養成に特化した個別相談と、私大操縦のための進路相談、面接対策相談、学科相談など、私大操縦進学に特化した個別相談を実施致します。

自社養成についての事前情報を持っているのとそうでないのでは、合格率に大きな違いがあります。現在、自社養成受験を考えている方は、是非ご参加下さい。私大操縦志望者の方も同じく、事前に確かな情報をゲットして、対策するようにしましょう。

当日は、現役パイロットが参加し、座談会形式で交流することができます。(20歳以上の参加者様のみ、同日19時頃から開催予定のパイロットを囲んでの懇親会にご参加いただけます)

自社養成、または私大操縦進学を検討されているご本人のみの参加若しくは、保護者様1名様までご同席可能ですが、保護者様だけのご参加はできません。必ずご本人様がお越しください。

現役パイロットとの懇親会も! 6/30自社養成&私大操縦パイロット進路相談会(6/30後半の部)開催のお知らせ

PILOT専門進学塾 2024年度新規入塾者募集開始

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PILOT専門進学塾では私大航空操縦・航空大学校受験対策、自社養成対策と有資格者転職対策といった多くのコースをご用意しております。

[告知] PILOT専門進学塾 2024年度 新規入塾 募集開始します

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