JAL自社養成パイロット採用試験対策のコツを解説(JALグループ(J-AIR・JTA・JAC・RAC)含む)【2023 最新版】

JALグループ(JAL・J-AIR・JTA・JAC・RAC)の自社養成パイロットの採用試験対策

4部構成でお送りしている自社養成コラム、ANAグループに続いてJALグループに焦点を当てて傾向と対策について解説いたします。

最後(4部構成全て)までじっくりとお読みください。

まだ4部構成の初回(各社共通)をご覧になっていない方。

JAL自社養成パイロット採用に関する、基本的な話は、初回(各社共通)でも解説しておりますので、以下リンクもご参照ください。

ANA・JAL・SKY共通 自社養成パイロット採用試験 傾向と対策 最新版

JALグループでは、JAL本体以外にも、多くの会社が自社養成パイロット採用を行っています。(自社養成に準ずるプログラムを含む)

中でも、自社養成を実施している会社は、JAL・J-AIR・JTA・JAC・RACがありますが、JAL・J-AIRについては、一部合同で採用活動を行なっていて、それ以外の会社は、基本的には別にエントリーする必要があります。

JALにエントリーすると、J-AIR(ジェイエア)にも同時にエントリーができます。

どちらか一方へのエントリーなのか、それとも併願なのかを選択することになるようです。(2023年現在)

自社養成パイロットは、会社規模の大小に関わらず、とても狭き門です。

訓練費を全額出してくれるなんてありがたい話は、世界規模で見て、ほとんど存在しません。
日本人に生まれて、本当に良かったですね!

パイロットの訓練が始まってしまったら、ANAだろうがJALだろうが、どのエアラインでも関係なくなります。
コックピットは同じ。強いて言えば、航空管制のコールサインが違うくらいです。

エアラインパイロット志望の皆さま、応募条件に合致する全社、余すことなく受験しましょう。

申し上げる必要はありませんが、JALグループの場合、JAL、J-AIR(ジェイエア)どちらとも併願すべきです。

目次
  1. JALグループ 自社養成パイロット 採用試験 まず初めに注意すべき点
  2. JAL自社養成パイロット採用試験の特徴・おすすめ受験方法
  3. J-AIR(ジェイエア)自社養成パイロット採用募集傾向【2023】
  4. JAL・J-AIR・JTA・JAC・RAC自社養成パイロットのエントリーシート(ES)・SPI・心理適性検査・航空身体検査対策のコツ
  5. 自社養成パイロットの採用にJALグループ SKYCAMP(スカイキャンプ)は有利?
  6. JAL・J-AIR(ジェイエア) 自社養成パイロットのグループワークの試験内容・対策のコツ
  7. JAL・J-AIR(ジェイエア) 自社養成パイロットの個人面接・動画面接の試験内容・対策のコツ
  8. JAL・J-AIR(ジェイエア) 自社養成パイロットの飛行適性検査の試験内容・対策のコツ
  9. JAL・J-AIR(ジェイエア) 自社養成パイロットの最終面接の試験内容・対策のコツ
  10. JTA(日本トランスオーシャン航空) 自社養成パイロット採用募集傾向【2023】
  11. JAC(日本エアコミューター) 自社養成パイロット採用募集傾向【2023】
  12. RAC(琉球エアコミューター) 自社養成パイロット採用募集傾向【2023】
  13. まとめ
  14. 【おまけ】有資格者のみ対象とした自社養成パイロットの採用募集する会社

JALグループ 自社養成パイロット 採用試験 まず初めに注意すべき点

JAL・J-AIR・JTA・JAC・RAC各社の自社養成採用試験について準備や対策をこれから始められるパイロット志望の皆さま。

まず初めに注意していただきたい点があります。

詳細は共通ページの冒頭にて触れていますが、要約すると、

  • 画一的なものを用意しないこと
  • 個性を尊重し、誰にでも分かりやすく短文で説明すること

といった、いわゆる「金太郎飴ちゃん」にならないための準備を進めていく必要があるのです。

パイロットの採用試験では行動特性(思考特性)を見ているため、模範解答のような表面的な言葉やエピソードでは合格しません。

実力が足りない方、考察ができない、まだ完成されていない方ほどに、すぐに答えや、過去問を求める傾向にありますが、特に最難関の自社養成パイロット採用試験では、こうした就活テクは、全く通用しません。

ChatGPTに頼るなんて、もってのほかです。

以下リンクバナーにも詳しく記述されていますが、「自社養成採用の過去問」「模範解答例」といった、各社試験の非公開情報(犯罪です)を利用したり購入しないように!

いわゆる「金太郎飴ちゃん」になってしまい、パイロットからむしろ遠ざかる結果になってしまいますので、自分のオリジナリティを大切にして欲しいです。

このJALグループ自社養成パイロット採用試験コラムにおいても、PILOT専門進学塾(PJ)での指導方針に沿って、模範解答のような表面的なものではなくて、パイロットに相応しい思考過程に従って解説していきます。

「採用担当者が、どんなパイロットを望んでいるのか?」という視点を大切に、最後までお読みくださいますようにお願いします。

JAL自社養成パイロット採用試験の特徴・おすすめ受験方法

まずは、JALグループ筆頭、JAL本体の自社養成パイロット採用試験についてです。

JALの自社養成の特徴は、アメリカフェニックスにて行われるMPL(Multi-crew Pilot License)訓練です。

また、JALグループ内の最大勢力となっている、J-AIR(ジェイエア)の自社養成パイロット採用試験と、同時にエントリーすることができることもまた特徴と言えるでしょう。

現在は海外で実施している基礎課程訓練。

フェニックスでは世界有数の訓練会社、CAE社にて訓練を行っていますが、JALとCAEは、日本でも合弁会社(訓練施設)を作るなど繋がりもあるため、今後脱MPLの流れになるのか、それとも現状維持となるのか、今後の展開が気になるところです。

なおJ-AIR(ジェイエア)は、オーストラリアのアデレードで基礎訓練を行っていることから、今後の展開はさらに読みづらい状況です。

円安による訓練費高騰の問題や、ANAの国内回帰の動きもあって、今後は全く読めませんが、どんな形にせよ国際線をたくさん展開するJALのパイロットになるためには、ネイティブに近い英語力は必要のため、準備すべき内容は大きく変わりません。

JAL自社養成パイロット求める人物像とは?

JAL自社養成パイロットとして採用されている人にはどのような傾向があるのでしょうか。

JALが求めているパイロット像はズバリ、以下の三つの資質も持った人物です。

  1. 採用者から見て、JALの仲間に受け入れられそうな人柄の人。
  2. 人付き合いが得意な人。
  3. 「JALフィロソフィ」を理解し、体現できる人。

どの人物像も「能力」ではなく、「人間性」に関して言及していますね。

ここまでJAL自社養成パイロットに「人間性」を求めている理由は、JALで働く仲間の一員として、先輩方や同期に受け入れられる必要があるからです。

また、JALには様々な部署があり、皆が協力し合って一つひとつのフライトを創り上げていますので、パイロットだけでなく、整備士やグランドスタッフなど、全てのJAL社員とも信頼関係を築くことができる人、つまり人柄を大切に採用しているそうです。

パイロットと聞くと、まるでスーパーエリートのように考える人もいますが、パイロットも一社会人であることを忘れてはいけません。

だからこそ、PILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミー(PJ SFA)では、謙虚と感謝の精神を常日頃から意識するように指導しており、その結果が脅威の70%強という進学実績(就職実績)となっているのです。

自社養成パイロットの採用にJALパイロットインターンシップは有利?

自社養成パイロット採用試験より先行して、大学生を対象にパイロットインターンシップを実施しています。

対象は大学生・大学院生・高等専門学校(専攻科)の学生で、学年・専攻・文理不問です。

例年、9月頃から12月頃にかけて数回行われます。

PILOT専門進学塾(PJ)にて高校生のうちから準備を整えた方は、大学1年生の秋にパイロットインターンシップに参加し、高評価をいただいています。

パイロットインターンシップは青田買いの一種、すなわち、自社養成本採用につながる鍵を頂けるイベントでもあります。
(採用が約束されるものではありません。誤解しないように)

ただの職業体験ではありません。人生の岐路です。

ですので、本採用試験同様に、しっかり準備をして取り組みましょう。

インターンシップは本選考の中から身体検査などを除いたもので、本選考と同様の長期的な準備・対策を行うことになりますのでここでは説明を割愛します。

JAL自社養成パイロット 採用募集スケジュール

JAL自社養成パイロット採用スケジュールは、STEP1~STEP8までに渡っています。

以下、順を追って説明しますが、
年度や採用状況によって順序や内容が前後致しますので、ご了承ください。

採用ステップ科目備考
STEP1エントリーシート(ES)・書類選考
STEP2テストセンター・心理適性検査
STEP31次面接
STEP42次面接
STEP5英会話試験英会話試験は免除が可能
STEP6飛行適性検査
STEP7航空身体検査
STEP8最終面接最終面接は役員面接

ちなみに、JAL自社養成パイロット採用試験では、英会話試験の免除が可能です。

ANAの英語試験を解説した時にも言及しましたが、免除可能なスコア=英会話試験本番までに取得しておくべきスコアです。

以下の基準を確認し、満たしているかどうか、また満たしていないのであれば、どの程度計画性を持って取り組めばどんな内容で準備をすれば、そのスコアになるのか、必ず確認しましょう。

・ ケンブリッジ英語検定4技能CBT Linguaskill(リンガスキル)
・ Speaking: CEFR Level B2判定以上(B2,C1 or Above)を過去2年以内に取得した方。

STEP1~STEP8まで選考を全て合格すれば、晴れてJAL自社養成パイロット採用試験に合格となります。

これから、JAL自社養成パイロット採用試験、それぞれのSTEPについて詳しく説明してまいりますので、記事を読んで合格率を高めていきましょう。

J-AIR(ジェイエア)自社養成パイロット採用募集傾向【2023】

JAL本体に続いて、、、
JALの関連会社の中でも、最大勢力のJAIR(ジェイエア)。

J-AIR(ジェイエア)も自社養成パイロットの採用をおこなっています!

JALとJ-AIR(ジェイエア)は、自社養成パイロット採用試験の一部を併願して受験することができるようになっています。
特に、エントリーの段階で、受験を希望する会社を選択することができるため、エアラインパイロット志望の皆さまは、迷うことなく両方を選択ください。

実際に、両方にエントリーして最終ステージまで進んだPILOT専門進学塾(PJ)の学生さんのリポートによると、試験は並行して進み、両方残り続けた状態で最終試験ギリギリまで進むので、
本当に同じグループ会社なのか不思議に思うくらい裏側では両社で取り合いしているように感じた、とのことです。

実際には最後に片方から途中敗退の連絡が来て、一方が残るという流れで最終選考まで進みます。

J-AIR(ジェイエア)自社養成パイロット採用募集状況・求める人物像とは?

J-AIR(ジェイエア)は
自社養成パイロットにどのような人物像を求めているのでしょうか。

パイロット志望の皆さま気になりますね。

J-AIR(ジェイエア)が求めているパイロット像は、
ズバリ、、、
他の部署や他の職種の人であっても、対等な関係性を築くことができる、つまり、謙虚な態度でコミュニケーションがとれる人物」です。

J-AIR(ジェイエア)は、詳しく後述しますが、全国規模のJALグループ国内線を受け持つ会社で、パイロットやフライトアテンダントなど自社の乗務員が所属する一方で、
運航支援や整備を含む地上職員の多くが、JALグループ内別会社にて運営されていることもあって、実質的にJ-AIR(ジェイエア)従業員の9割弱が乗務員です。

運航機体数も、小型のエンブラエルE170・E190の計32機と、パイロットと客室乗務員の数もほぼ同数。

つまりJ-AIR(ジェイエア)は、乗務員同士が仲の良い、パイロットにとって居心地のよい、コンパクトな会社であると思います。

殊更に、他職種と対等な関係が築けない、謙虚な態度が取れないパイロットは、せっかくの良い雰囲気を壊しかねませんので、万人から受け入れてもらえるような人間性を持った方がJ-AIR(ジェイエア)採用の可能性は高くなります。

J-AIR(ジェイエア)自社養成パイロット採用は毎年12名程度を募集しています。(2023年現在)
これは、基礎課程訓練を行うオーストラリア、アデレードにある訓練所、FTAとの取り決めによるものでしょう。

事前に知っておきたい!J-AIR(ジェイエア)の会社の特徴

J-AIR(ジェイエア)は、JALフライトアカデミー(JALのパイロット訓練会社)の一部門として発足し、現在はJALグループの国内線のおよそ3割を運航している会社で、国際線の運航はしていません。

同じJALグループであるJAC(日本エアコミューター)から鹿児島県内の一部路線を移管されているため、拡大傾向にある会社です。

現在のJ-AIR(ジェイエア)は、会社発足当時の流れとは全く異なる会社になっています。

それは、JALグループが国内線運航に至る歴史が関係していますので、この際、日本の航空史の一部をおさらいしてみましょう。

現在のJ-AIR ジェイエア に至るまで 日本の航空史 国内線進出にかけるJAL

戦後、GHQによる航空活動解禁により、日本中に航空会社が乱立され、結果、航空機事故も相次ぎました。

過当競争を防止して健全な発展を促すために、昭和47年当時の政府は45/47体制という政策を発動し、当時のJALには、国内幹線と国際線と国際貨物の運航、当時のANAには国内幹線と国内ローカル線と近距離国際線チャーターの運航、当時のTDA(東亜国内航空 現JAL)には、国内ローカルと将来的な国内幹線の運航をするよう各社に示達されました。

その後、海外エアラインの攻勢もあって、日本の航空政策を再度見直す動きがあり、昭和60年には45/47体制の見直しが決まり、規制緩和・競争促進の時代へと進むことになります。

JALは完全民営化された後に、JALが路線を持っていなかった国内ローカル線へ挑戦をしていくのですが、今まで国際線や国内幹線で大型機ばかりを飛ばしていたJALにとって、国内線を黒字化することは容易いことではなく、B767など中型機、そしてB737(小型機)の導入へと舵取りしていきます。

ところが、小型機を大型機と同じ飛ばし方をしていたのでは採算が合いません。

海外の小型機の飛ばし方(経営の仕方)などを参考に、1997年に設立された会社が、JEX(JALエクスプレス)でした。

当時では珍しかった、客室乗務員による機内清掃など、あらゆるコストをカットした今で言うLCCのような航空会社で、2002年のJAL・JAS(日本エアシステム 旧TDA)統合により、

国内線路線網をさらに拡大。

JEX(JALエクスプレス)は大阪空港(伊丹)を拠点に、順調に路線数を増やし、多い時で、機体数をB737-800型機39機まで増やします。

JALが経営破綻をした時も、不採算路線を整理するJALから路線を受託運航し、再建を後押しします。そういったこともあって、JEX(JALエクスプレス)は、2014年にJALに吸収合併され、今に至ります。

J-AIR(ジェイエア)と、この歴史がどう繋がるのか、いよいよ気になってきましたね。笑

ここからいよいよJ-AIR(ジェイエア)の登場です。

どうして、日本の航空史について話をしたかと言うと、現在のJ-AIR(ジェイエア)は、JEX(JALエクスプレス)が運航していた大阪空港からの路線を飛んでおり、JALグループ初の、国内線専用会社の魂を継いでいると言えるからなんです。

元々、JEX(JALエクスプレス)の本社(大阪伊丹空港)だったところが、現在は、J-AIR(ジェイエア)の本社になっていることもあって、従業員の中には、JEX(JALエクスプレス)に所属されていた方が多いのです。

J-AIRの中には、JEX(JALエクスプレス)では無くなった今でも、「どうやったら効率的に無駄なコストをかけず運航できるのか」といった職務上の工夫が至る所に見られ、当時の歩みを思い起こされます。

そんなJ-AIR(ジェイエア)自社養成パイロットに応募される方には、パイロットとしての資質の一部でもある、商売感覚(経営感覚)をより滲み出せる、そんなオリジナリティある人柄を身につけていただきたいと思います。

J-AIR(ジェイエア) 自社養成パイロット採用募集スケジュール

J-AIR(ジェイエア)自社養成パイロット採用試験は、STEP1〜STEP8に分かれています。

「なんて長い道のりだ」と思われた方、ご安心ください。

J-AIR(ジェイエア)自社養成パイロット採用試験は、JAL 自社養成パイロット採用試験と合同で行われますので、一部試験はJALとJ-AIR(ジェイエア)で共通しています。

ですから、JAL本体の自社養成パイロットと別に、STEP8まで受験する必要はありません。

採用ステップ科目備考
STEP1エントリーシートJALと共通
STEP2テストセンター・心理適性検査JALと共通
STEP31次面接動画選考
STEP4英会話試験JALと共通
STEP5飛行適性検査JALと共通
STEP62次面接
STEP7航空身体検査JALと共通
STEP8最終面接・航空身体負荷検査

JAL・J-AIR・JTA・JAC・RAC自社養成パイロットのエントリーシート(ES)・SPI・心理適性検査・航空身体検査対策のコツ

JAL・J-AIRの自社養成採用試験は、先述のANAグループの自社養成採用試験の説明と同じで、
最初の関門、かつ最大の関門がエントリーシート(ES)となります。

JALグループでも、6千名を超えるパイロット志望者が受験しますので、このエントリーシート(ES)でその大半が脱落していきます。

エントリーシート(ES)までにやっておくべきことは、自社養成各社共通コラム(以下リンク)、エントリーシート(ES)のワンポイントアドバイスをどうぞご覧ください。

また、エントリーシート(ES)に続いて、SPI、心理適性検査、航空身体検査の情報についても、各社共通の話となりますので、自社養成各社共通コラムのワンポイントアドバイス(以下リンク)をどうぞご覧ください。

ANA・JAL・SKY共通 自社養成パイロット採用試験 傾向と対策 最新版

余談ですが、各社共通の内容だからといって、受験生皆さまが、各社エントリーシートに同じことを書いたり、コピペしたら絶対に内定を頂けません。

人生を決める大切な時に、コピペを使うような人にパイロットは務まらないでしょう。

もう一点、JALグループ自社養成パイロット採用試験とも関係の深い、SKYCAMP(スカイキャンプ)について解説しておきます。

情報を出さないようにやっているのか、最近になって、ようやく巷で話題となり始めたSKYCAMP(スカイキャンプ)。

JAL、JACなど一部会社と、航空操縦ではない一般的な大学(公式情報があるのは日本大学と琉球大学と鹿児島大学、非公開が他何校か)との産学連携プログラム(の一部)を、SKYCAMP(スカイキャンプ)と呼んでいます。類似のプログラムもSKYCAMP(スカイキャンプ)に含めて、今回解説いたします。

自社養成パイロット採用試験との関係性はどうなっているのか、パイロット志望者の皆さまにとって、とても気になるところですね?

SKYCAMP(スカイキャンプ)の狙いは、JALグループ各社が、大学と連携して、長期間かけて見分けることで、より優秀な学生を、確実に確保したい、ということだと冨村は推察します。

SKYCAMP(スカイキャンプ)の情報は、なかなか表に出てきませんが、分かりやすく説明すると、各大学内(会社も協力)にて初期選考を行い、選ばれた方が、初期課程の実機訓練に参加し、一定のライセンスを取得するものです。
なお訓練費用などプログラム参加費用については、個人負担とされています。

プログラムが終了する段階で、会社が自社養成枠にて採用するかどうかを決めるので、ある意味、SKYCAMP(スカイキャンプ)は自社養成の裏口?とも捉えられやすいのですが、
冨村は以下3点より、自社養成採用の裏口とは考えていません。

  1. SKYCAMP(スカイキャンプ)を経て採用される方の割合は意外に低い
  2. プログラム参加費で個人負担がある
  3. 志望者側のメリットより、採用側のメリットが多い

JALグループ SKYCAMP(スカイキャンプ) を経て採用される割合

まず第一に、SKYCAMP(スカイキャンプ)を経て採用される方の割合は意外に低い点です。

自社養成採用は、先述のとおり、100倍という厳しい関門を潜り抜けた者だけが採用を勝ち取るという、他に類を見ない難関ですが、SKYCAMP(スカイキャンプ)も、最終的に会社に採用まで決まる人数は各年度とも一桁台。

SKYCAMP(スカイキャンプ)の初期選考の人数から最終の人数を考えると、大きく見ても1割も残っていません。これでは自社養成と大して変わらない難しさではないでしょうか。

エアラインからすれば、何かプログラムを経由したからといって、最終的にエアラインパイロットとして採用する基準を下げるわけではありません。

ですので、裏口という言葉は適切と思いません。

JALグループ SKYCAMP(スカイキャンプ)プログラム参加費 個人負担

第二に、SKYCAMP(スカイキャンプ)のプログラム参加費についてほぼ全ての大学にて個人負担がある点。

SKYCAMP(スカイキャンプ)は、各大学によって、訓練の内容が大きく異なることや、公式発表がない大学もあるため、どの程度の個人負担額なのかをここで申し上げることはできませんが、例えば、自家用操縦士免許を取得するだけでも、諸条件により変わりますが、およそ5,300,000円かかるわけで、座学やシミュレーターや、その他訓練費用など、諸々の経費を考えれば、自家用操縦士を取得するまででなくても、数十万円から数百万円はかかると考えられます。

仮にも、これらの訓練費用を、採用が決まらない方(これが大半)も負担する可能性が高いわけですから、
もし、大金を積んでも採用されない自社養成、と考えると裏口どころか、むしろ悪い印象しか残らないのでは?と思います。

なお、自家用免許取得など一定の訓練を終えてしまい、その後採用されなかった方がパイロットになる夢を諦めきれず、その後エアラインの有資格者採用試験に切り替えていく場合、日本のフライトスクールにて追加でおよそ17,000,000円をかけて事業用・多発・計器の3つのライセンスを取得していくことになることに加えて、フライトスクールから有資格者採用で各社採用試験を受験する場合、有資格者採用では、フライトスクール所属性よりも、私大航空操縦の訓練生が人気で、優先されてしまうこともあり、採用時のリスクが増えてしまいます。

最初からSKYCAMP(スカイキャンプ)を実施している大学に行くよりも、最初から私大航空操縦に行った方が確率は高いのです。

JALグループ SKYCAMP(スカイキャンプ) 志望者メリットより採用メリットが高い

第三(最後)に、SKYCAMP(スカイキャンプ)は、志望者側のメリットより、採用側のメリットが多い点。

JAL・JACなどエアラインからすると、一定期間の訓練推移を見て採用の選考をする方が、自社養成選考よりも、パイロットとしての資質があるか見抜きやすい、ということがあります。

自社養成パイロット採用試験では、STEP1~STEP8(会社によってはそれ以上)まで、いくつもの関門を用意して、厳選された優秀者に内定を出しますが、実際には、優秀と判定したにも関わらず、現場や訓練に投入してみると、問題ばかり起こす方がチラホラ出てきて、現場を混乱させます。

人間の性格というのは、よほど自己分析を完璧にしていても、簡単に治るものではなく、日常だったり採用活動中には出なかった一面が、現場や訓練中の突発的な事態で露呈したりするものです。

だからこそPILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミー(PJ SFA)では中学生や高校生の早期段階から自己分析を始め、2〜3年間ほどの地頭力=仕事のセンスを鍛える実証の場、例えば、半年以上の長期留学経験など幅広く自発的なチャレンジ経験を積むことなど、チャレンジを経て多くの失敗経験を積むことを提唱しているのですが、採用活動では、そういった自己分析や経験が少なく、歪みのある方を見抜けないことが発生します。

そういったことから、SKYCAMP(スカイキャンプ)というほぼ受験者負担のプログラムにおいて、長期間にわたって会社が選考活動ができるのは、実は会社にとってメリット以上の何物でもないのです。

もちろん、会社も現役パイロットを講師として派遣したり、選考においても経費をかけていることはあるでしょう。

でも、全額会社負担で行う自社養成パイロット採用試験よりは効率、かける経費、確実性、共に高いのではないかと思われます。

以上の3つの理由により、パイロット志望者皆さまにとって、自社養成の裏口とまで言われるほどに、メリットはないと考えます。

ただし、PILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミー(PJ SFA)にて中学生や高校生の早期段階からパイロットの資質を磨いてきた場合には、大学の早期段階で会社から目をつけていただける点にはメリットがあるかも知れません。

SKYCAMP(スカイキャンプ)から採用に至らない割合を考えると、リスクがかなり大きいですが、プログラム参加費用(実際の金額は不明)のみで自社養成選考に進めるのをメリットとして捉えられるならば、もちろん、全否定するものではありません。

大学は学問をする場所、という固定観念を壊すためにも、SKYCAMP(スカイキャンプ)のような産学連携プログラムがさらに増えて、より確実性の高いものへと変わっていくことに期待します。

また各大学の学生さんは、SKYCAMP(スカイキャンプ)だけに期待をせずJALやANAやSKYなど、自社養成パイロット採用試験にて内定を取るつもりで、早期段階から準備を始められることをお勧めします。

小規模のPILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミーですら7割強のエアラインパイロットを輩出できるわけですから、大きな大学に、それが出来ない、なんてことはないと思います。

JAL・J-AIR(ジェイエア) 自社養成パイロットのグループワークの試験内容・対策のコツ

さていよいよ、自社養成パイロット採用試験、個別のステージにおける試験の傾向と対策について、話を進めていきたいと思います。

JAL(J-AIR)の自社養成パイロット採用試験では、本採用内にて、もしくは、本採用前のパイロットインターンシップにて実施されることがあります。

グループワークでは、様々な課題をグループに与えて、制限時間内にグループ内で議論を重ねて、最後にプレゼンテーションをするといったいわゆる標準的なグループワークを行なっているものと思われます。

JAL・J-AIR(ジェイエア) 自社養成パイロットのグループワーク試験内容・対策では、以下5つを解説します。

グループワークの試験内容とは?

AL(J-AIR)自社養成パイロット採用試験グループワークの試験内容ですが、非公開の内容をコラム中でお話しすることができませんので割愛しますが、もしかしたら、航空業界や関連する業界内を想定してテーマを与えられるかも知れませんね。

例えば、職務上のトラブルなど、具体的なシチュエーションが与えられて、自分の考えを発言したり、グループとしての考えをまとめていくそういった試験になることが想像出来ます。

JAL自社養成パイロット採用試験グループワークは、航空大学校や私大操縦コースとは違って、パイロットが第一志望でない方も多く受験しています。

航空知識があまりない方には、グループワークを通じて関連業務を体験することで、仕事のイメージを掴んでもらう意図もあるように思えます。

グループワーク対策のコツ

JAL(J-AIR)自社養成パイロット採用試験グループワークの内容は、関連業務に関わる内容になるかも??と申し上げました。

しかし、単に航空知識が多ければ良いという話でもないことに注意が必要です。

というのも、JAL自社養成パイロット採用試験グループワークは、グループワークの過程で俯瞰する能力を重視していると思われるからです。

つまり、与えられた様々な情報の中から、どの答えが最適解か、メリット・デメリットを瞬時に脳内でシミュレーションし、客観的に判断する力が、JAL自社養成パイロット採用試験グループワークでは求めています。

JAL自社養成パイロット採用試験グループワークに限った話ではありませんが、そもそもエアラインの自社養成試験で実施するグループワークは明確な答えがないものがほとんどだと思います。

なぜなら、パイロットもまた絶対的な答えのない世界で仕事をするからです。

パイロットは常に明確な答えがない中で、俯瞰する能力をフル活用して状況を客観的に判断し、様々な判断をしてフライト業務をしています。

例えば、ハドソン川の奇跡のサレンバーガー機長は、低高度での両エンジン停止という未曾有の事故から、乗客乗員を生還させています。

ハドソン川に着水する判断は、結果的に正解でしたが、一歩間違えば大惨事になってしまうことは容易に想像できる選択肢でしたので、サレンバーガー機長にとって苦渋の決断だったことは、間違いないです。

サレンバーガー機長が、未曾有の危機に対して咄嗟の判断ができたのは、俯瞰する能力を用いて、普段から様々な状況を自分でシミュレーションし、客観的に見てどの選択がより安全なのか、普段から考えていたからではないでしょうか。

やや話がそれましたが、JAL自社養成パイロット採用試験グループワークでも、答えのない問題に俯瞰する能力を用いて、立ち向かう必要があると考えています。

ちなみに、俯瞰する能力を鍛える指導はPILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミー(PJ SFA)の最も得意とする分野であり、俯瞰する能力(実際にはその先の能力まで)を身につけた多くの卒業生が今日も、日本そして世界中の空で活躍しています。

能力を鍛えたい方や、なぜ俯瞰する能力がパイロットにとって重要なのかをもっと知りたい方は、是非PILOT専門進学塾(PJ)までお問い合わせください。

自社養成合格者からのグループワークワンポイントアドバイス

JAL(J-AIR)自社養成パイロット採用試験、グループワーク受験に当たってのワンポイントアドバイスを、パイロット志望の皆さまにお送りします!

まず初めに、PILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミー(PJ SFA)卒業生で、自社養成合格者の現役パイロットは、以下のようにアドバイスをお寄せくださっています。

グループワーク中に反対意見が出てきても、反論や否定はしない方がいいです。

なぜなら、どんな意見にも良い面と悪い面があるからです。

もし、グループにリーダー役の人がいなかったら、自分がリーダー役=聞き役にまわりましょう。

運航をまとめるパイロットは、周りの意見を素直に聞き入れる人柄をもった方が多いため、ここでリーダー役(聞き役)を引き受けられると、試験官に好印象を与えられます。

グループワーク受験者からのワンポイントアドバイス

JAL(J-AIR)自社養成パイロット採用試験の、グループワーク受験経験者から、以下のようにアドバイスをお寄せくださっています。

JAL自社養成パイロット採用試験グループワークの内容は非公開でしたが、PILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミー(PJ SFA)の授業内で様々な議題について繰り返しディスカッションをして対策をしていました。

そのため本番では、想定外のグループワーク課題が出て焦ることなく、自分の意見を主張しながらも、グループの意見をまとめていくリーダー役になることができました。

航空専門家 冨村からのグループワークのワンポイントアドバイス

JAL(J-AIR)自社養成パイロット採用試験、グループワークについて最後のワンポイントアドバイスを、PILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミーで教鞭を握る、パイロット養成コンサルタント(冨村)は、以下のように回答しています。

グループワークでは、ここまで十分に鍛え上げてきた「俯瞰する能力」を、発揮するチャンスになると思います。
グループワーク開始時に、まず、リーダーやタイムキーパーなどを決めることになりますが、こうした役に選ばれるだけで採点が変わることはありません。
そもそもそのグループワークに参加者している全員が、リーダー役でなくても、リーダーの資質を持っていなければ、パイロットには到底なれません。
逆に言えば、ここまでの選考過程で、リーダーシップがある方が多く残っているため、リーダー役をやりたい方が多くなる傾向にあります。
ですので、リーダー役に手を挙げたから点数が高くなる、というのは間違いです。もちろん、積極的に話し合いに参加していくことは大切ですし、消極的なのはチーム全体でマイナスです。
なお、リーダー役でなくても、リーダーの資質があるかどうかは、発言の一つ一つ、チーム内での立ち回りなどを見ていれば一目瞭然です。


チーム全体が常にベストでいられるように、自分の立ち位置を考えること、これもまた俯瞰する能力と言えるでしょう。
PILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミー(PJ SFA)では、パイロットを志望する方、訓練生の方、そして先輩である現役パイロットの方が混ざって、グループワークを行うことが多いため、グループワークの経験を積むことはもちろん、俯瞰する能力、そしてその能力から派生する、エアラインパイロットとして最強の能力を開花させるトレーニングを常に積んでいます。ぜひご入塾ください。

JAL・J-AIR(ジェイエア) 自社養成パイロットの個人面接・動画面接の試験内容・対策のコツ

JAL自社養成パイロット採用試験の個人面接について解説していきます。

また最近の変化である、個人面接に代えて動画面接になった場合についても解説しています。

なおJ-AIR(ジェイエア)の自社養成パイロット採用試験の個人面接についても共通する話がありますので、ご参照ください。

JAL・J-AIR(ジェイエア) 自社養成パイロットの個人面接・動画面接試験内容・対策では、以下5つを解説します。

個人面接・動画面接の試験内容とは?

JAL(J-AIR)自社養成パイロット個人面接は1次面接、2次面接の2種類があります。

コロナ前までは、1次が集団面接、2次が個別面接といった流れの時期もありましたが、コロナ禍もあって動画面接が採用試験に導入されるようになってきたことと、動画面接はデータを残せる=たくさんの面接官(最後の方では役員までが)採点できより確かな人物を選びやすい、ということもあって、1次面接では動画面接が定着化していくのかな?と冨村は考えます。

動画面接は、テーマを与えられて、そのあと数十秒〜1分程度の決められた時間が与えられ、録画は一発のみ(THE FIRST TAKEみたいね)といった感じです。
詳しい試験内容はコラムで漏洩できませんのでごめんなさい。お察しくださいね!

続いて2次面接では、今までの同じ、個人面接になるでしょう。

JALは、本人の人柄を第一に見抜きたいと、公式でも言っているくらいですから、他のエアラインと比較して、和やかな雑談形式なのかも知れませんね。

J-AIR(ジェイエア)についてもJAL同様と考えてください。

JAL・J-AIR(ジェイエア)ともに、相手が面接官といって緊張しないように、自然なコミュニケーションが取れていると、高評価になるものと思います。

どこの会社も同じと思いますが、受験者が答える際の雰囲気や、そのエピソードから自社養成パイロットに相応しい人物かどうかを、自然に見極めています。

つまり、適性検査や英語のスコアが高いだけでなく、どのような意識を持って普段生活をしているのか、今までの人生経験をどのように捉えられるかなど、いわば、受験者の人間性を重視しているのではないでしょうか。

個人面接・動画面接対策のコツ

JAL・J-AIR(ジェイエア)自社養成パイロット採用試験の個人面接について、効果的な対策をお話しします。

JAL(J-AIR)自社養成パイロット採用試験の個人面接を突破するためには、パイロットとしての資質を身に付けること、すなわち中学生や高校生の早期段階から自己分析を始め、2〜3年間ほどの地頭力=仕事のセンスを鍛える実証の場、例えば、半年以上の長期留学経験など幅広く自発的なチャレンジ経験を積むことが必要です。

それらを繰り返すことで、自己分析はより確実性が高いものになっているでしょうから、あとは模擬面接にて慣れていくこと。それ以外にありません。

自己分析と模擬面接による経験値がないと、深掘りの質問に対して、筋の通った受け答えができないでしょう。

表面的な情報に溺れて、その場を取り繕うだけでは、面接官からの信用は得られないのが自社養成パイロット個人面接です。

なお、和やかなムードの個人面接というのは、本当は恐ろしいものだと考えてください。

受験者が圧迫面接だと感じる場面の多くが、実は面接官にとって深堀させて、なんならヒントを出している時だったりするからです。

考えさせるような場面を作らずに進んでしまうということは、いつの間にか判定されていて、落選、という可能性が高いと思うべきです。

J-AIR(ジェイエア)の個人面接についての対策ですが、JAL以上に企業研究をよくして特徴を掴み、J-AIR(ジェイエア)が欲しいパイロット像をよく考えて正しくアピールできるようにしたいですね。

自社養成合格者からの個人面接ワンポイントアドバイス

JAL自社養成パイロット採用試験、個人面接受験に当たってのワンポイントアドバイスを、パイロット志望の皆さまにお送りします!

まず初めに、PILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミー(PJ SFA)卒業生で、自社養成合格者の現役パイロットは、個人面接について以下のようにアドバイスをお寄せくださっています。

JAL自社養成パイロット個人面接合格者からのワンポイントアドバイスは「これまで支えてくれた家族や仲間に感謝」です。

人間性を重視するのがJAL自社養成パイロット個人面接ですが、人間性の中でも、JALが重要視しているのは、感謝の姿勢です。

なぜなら、JALだけに限りませんが、パイロットは多くの他の専門職方々に協力してもらって初めて、飛行機を安全に運航することができるからです。

JALはそういった感謝の気持ちを自然と示せる人を評価します。

JAL自社養成パイロット個人面接の前には、今まで周りの人にお世話になった経験を思い出して、改めて皆さまへ感謝の気持ちを持つようにしましょう。

個人面接受験者からのワンポイントアドバイス

JAL自社養成パイロット採用試験の、個人面接受験経験者から、以下のようにアドバイスをお寄せくださっています。

JAL自社養成パイロット個人面接に限った話ではないですが、受験者に求められているはネイティブ並みの英会話力や、高度な航空力学の知識でもありません。

繰り返しにはなりますが、JAL自社養成パイロット個人面接で重要なのは、社員の方が一緒に働きたいと思う人間性を兼ね備えた受験者であるかどうかだからです。

特殊な能力は必要ないのですから、取り繕うのは止めて、正々堂々と挑戦してみましょう。

航空専門家 冨村からの個人面接のワンポイントアドバイス

JAL自社養成パイロット採用試験、個人面接について最後のワンポイントアドバイスを、PILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミーで教鞭を握る、パイロット養成コンサルタント(冨村)は、
以下のように回答しています。

個人面接の前に、PJでは模擬面接が行われますが、今までどのような人生を歩んでこられた方なのか、どのくらいの実力がある方なのか、部屋に入ってきた瞬間に分かります。

これは冨村の特殊能力というわけではなく、実際のエアラインパイロットの面接を担当してこられた教官や先生方が、同じようにおっしゃっていることでもあります。
パイロット志望者の皆さまは、社会人に比べれば、まだまだ人生経験が足りないです。それはお若いのだから当然ではあります。だからこそ、小さな子供の嘘が簡単にバレるのと同じで、人生経験豊富な大人からすれば、一目見ただけで全てわかってしまうのは必然なのです。
ですから、表面的な準備は、絶対にバレていますから、中学生や高校生の早期段階から、しっかりと長期的な準備を行なっていただきたいと思います。
PILOT専門進学塾(PJ)へのご入塾をお待ちいたしております。

JAL・J-AIR(ジェイエア) 自社養成パイロットの飛行適性検査の試験内容・対策のコツ

続いて、JAL・J-AIR(ジェイエア)自社養成パイロット採用試験の飛行適性検査について解説していきます。

パイロット志望者皆さまにとって、飛行適性検査と聞くと、不安もありながら、でもワクワクする試験ではないでしょうか。

JAL・J-AIRの飛行適性検査ですが、適性検査ツールを用いたものと、実際の訓練に使われるFFS(フルフライトシミュレーター)を用いたものの2種類が考えられます。

JAL・J-AIR(ジェイエア) 自社養成パイロットの飛行適性検査試験内容・対策では、以下5つを解説します。

飛行適性検査の試験内容とは?

JAL自社養成パイロットの選考では、終盤で飛行適性検査が行われています。

適性検査ツールを用いたものであれば、様々な簡易ゲームや計算などを通して、受験者がパイロットの業務を行う上でのマルチタスク(同時に複数の作業を行う)など基礎能力が備わっているかを見極める内容です。

試験内容は非公開のため、具体的な対策を申し上げることは出来ませんが、パイロットの適性とは、パイロットとしての資質を身に付ける過程で既に備わっているもので、試験直前に準備をしてスコアが上がると言ったものではまったくありません。

簡易ゲームにしても、計算問題にしても、マルチタスク的なものにしても、どれも、これまでの様々なことに対する挑戦と失敗で、徐々に磨かれてきたものを見る試験だと言えるでしょう。

パイロット志望者皆さまの根本にある資質というものを、エントリーシート・面接・SPI・身体検査・そして飛行適性検査と、様々な切り口から見ているだけであって、飛行適性検査だから特段変わった試験かと言われれば、よくある試験だったりしますので、ビビる必要はありません。

飛行適性検査対策のコツ

JAL(J-AIR)自社養成パイロット飛行適性検査の試験についての対策について解説します。

対策については、繰り返しになりますが、中学生や高校生の早期段階から専門家のもとで様々な挑戦をするなど、準備を重ねる以外に方法がありません。
なぜならば、先述の通りで、パイロットとしての資質を見ているに過ぎないからです。

実はこの飛行適性検査、そしてその対策には、長い偏位(歴史の移り変わり)があるのです。

それこそ冨村がシアトルフライトアカデミー(SFA)を設立した15年前には、適性検査は、シミュレーター(FTD)を用いて、操縦の上手い下手を見るものでした。

その頃は、まだ航空機も、今に比べれば自動操縦などテクノロジーが発達途中でしたから、自転車や車を上手に乗りこなせるかどうかと同じで、感覚的なもの、運動神経など、そう言った能力がパイロットには必要不可欠だったのです。

ともなると、各社自社養成パイロット採用試験や、航空大学校入学試験など、適性検査の前にもなると、適性検査対策、つまり飛行機を上手に飛ばすにはどう操作をしたら良いのかを習うために、多くの方が訪れたんです。

でも、今の航空機は3人ではなく2人で飛ばす時代。

自動操縦装置ももっと進化を遂げて、最新鋭のエアバス機に至っては、余計なことをしない方が上手に飛べる時代になってきています。

つまり、パイロットは、お客様を不快にさせないように上手に飛ぶ仕事というよりも、2人しかいないコックピットで協力し合い、安全かつ最大の成果を上げることと、航空機のシステムを、まるで会話をするかのように理解して、システム(自動操縦)を上手に扱う能力がより必要になってきたのです。

もちろん、システムが壊れた時は、人間がマニュアルで操作しなければなりませんから、最低限の操縦適性は求められるのですが、優先順位は変わったと言えます。

パイロットに求められる能力の移り変わりによって、当然、採用試験における適性検査で見ているところも変わってきています。

いや、今まで以上に、幅広い能力が見られるようになったと言って過言ではありません。

従って、準備をするならば、試験直前に操縦を経験すること、では全くなくて、時間をかけて、パイロットとしての資質を磨いていくことの方が、合格しやすくなった、というのが、お話ししている偏位です。

従いまして、エアラインパイロット採用7割強を誇るPILOT専門進学塾(PJ)の在籍者については、飛行適性検査の直前対策を行なっておりません。

いまだに試験直前になって、適性検査対策を希望するビジターの方からお問い合わせをいただきますが、全てお断りをしています。意味がありませんので。

余談ですが、シアトルフライトアカデミー(SFA)は、私どもが運営する中でも有資格者採用の準備を行う訓練所なので、B737-MAXのシミュレーターなどを用いて、採用試験にて行われる飛行適性検査(自社養成のものとは全く違うレベル)の対策はもちろん行なっています。プロ顔負けの内容です。

あと、さらに余談ですが、PILOT専門進学塾(PJ)では、適性検査対策を行わない代わりに、1年に1回、シアトルフライトアカデミー(SFA)訓練所で使っているB737-MAXを使って、操縦体験イベントを行います。

できるわけないと大半の方が思われるでしょうけど、普段から様々な経験を積んでいる優秀な方だと、触ったことのないコックピットに入っても、なぜだか、一度の説明を聞いただけで、普通に羽田から大阪伊丹などの路線を離陸から着陸まで、チームの力だけで飛ばせるようになっています。

これがPILOT専門進学塾(PJ)クオリティです!
普段から操縦関係なく鍛えていることが、どれだけ操縦に生きるのか、その証明と思ってください。

いずれにせよ、飛行適性検査にて求められる能力は、全てパイロットに必須な能力なので、日常生活や勉強で培うように意識するべきです。

どのようにすれば、こうした能力を成長させていけるのか分からないという場合は、PILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミー(PJ SFA)までご相談ください。

自社養成合格者からの飛行適性検査ワンポイントアドバイス

JAL(J-AIR)自社養成パイロット採用試験、飛行適性検査
受験に当たってのワンポイントアドバイスを、パイロット志望の皆さまにお送りします!

まず初めに、PILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミー(PJ SFA)卒業生で、自社養成合格者の現役パイロットは、飛行適性検査について以下のようにアドバイスをお寄せくださっています。

JAL自社養成パイロット飛行適性検査で問われるのは、マルチタスクに加えて、空間認識能力だと私は思います。

なぜ空間認識能力が問われると思ったのか?それは、パイロットは3次元で飛行機を操縦しているからです。日常生活ではあまり意識しないかもしれませんが、あなたにも飛行適性検査が眠っているかもしれないので、臆せず受験しましょう.

飛行適性検査受験者からのワンポイントアドバイス

JAL・J-AIR自社養成パイロット採用試験の、飛行適性検査受験経験者から、以下のようにアドバイスをお寄せくださっています。

飛行適性検査に関しては、直前に具体的な準備をすることはできないので、パイロットに求められる能力を味わいながら、求められたことを正確にこなしつつも、楽しんでみましょう!

意外と、飛行適性検査のスコアよりも、その楽しんで受験する姿に対して、評価されているかも知れません。適性ボロボロだったのに通った人という話も聞くので。

航空専門家 冨村からの飛行適性検査のワンポイントアドバイス

JAL(J-AIR)自社養成パイロット採用試験、飛行適性検査について最後のワンポイントアドバイスを、PILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミーで教鞭を握る、パイロット養成コンサルタント(冨村)は、以下のように回答しています。

適性検査にも種類があります。その種類に合わせて対策は異なりますが、その対策については、試験直前に体験程度で何とかなるような試験は少ないのが現状です。
実際に、長い期間入塾されてきた方は、直前の適性検査対策(模擬的に適性検査ツールを使う)をやらなくたって、当たり前のように合格しますが、、、
一方で、ビジターの方で、よく試験の2〜3日前のギリギリになって泣きついてこられて、直前だと難しいと説明しながらも本人の希望で模擬適性ツールで対策をする場合、全然合格しません。
適性とはそれだけ人間性など、本質的な能力がベースにあるものであって、表面的なものではないし、長期間の幅広い対策にこそ意味があるのだと考えていただきたいです。

JAL・J-AIR(ジェイエア) 自社養成パイロットの最終面接の試験内容・対策のコツ

いよいよ、JAL(J-AIR)自社養成パイロット採用試験の最後のステップ、最終面接について解説します。

最終面接でも、最終合格人数は決まっているため、それまでの成績も加味して落とされる方がいらっしゃいますから気を抜かないように!

JAL・J-AIR(ジェイエア) 自社養成パイロットの最終面接試験内容・対策では、以下3つを解説します。

最終面接の試験内容とは?

IDEMI(J-AIR)最終面接は、取締役や運航本部長など、責任のある方々が並びます。
つまり、役員面接ということです。

そしてその流れで内定式(内内定)をやってくださることもあるようです。

今日この日まで、パイロットになるために歩んできた出来事がまるで走馬灯のように蘇ることでしょう。

支えてくださった多くの方の顔を思い出しながら、そして多大な経費をかけてまで、自社養成パイロット採用試験をやってくださったJAL(J-AIR)に、感謝をお伝えすればいいのかなと思います。

そしてこの日の決意、そして熱い想いを絶対に忘れないこと。

これを忘れてしまうと、訓練途中でエリミネートされてしまったり、機長になるまでの途中で、道を誤る結果になりかねません。

初心を忘れない、それがこの最終面接の試験内容と思ってください。

最終面接対策のコツ

ここまで来て、いまさら対策も何もないでしょう。

今日までの成果を存分に出し切ってください。

当たり前のことですが、目の前にいらっしゃるのは、この航空業界をここまで牽引されてきた方です。

貴方が憧れてきたこの航空業界を牽引されてきた方です。

感謝の気持ちはもちろんですが、尊敬の心、そして信頼関係を作りたいという気持ちを正確にお伝えして、顔を覚えていただけるように努めるべきと思います。

入社してからがまた関門の連続なんです。

何度も途中で投げ出したくなるでしょう。

でも、悩みだったり話を聞いてくださる味方が近くにいれば、そう言ったことも乗り越えていけるでしょう。

その一人にだってなってくださるかも知れません。

航空専門家 冨村からの最終面接のワンポイントアドバイス

JAL(J-AIR)自社養成パイロット採用試験、最終面接について最後のワンポイントアドバイスを、PILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミーで教鞭を握る、パイロット養成コンサルタント(冨村)は、以下のように回答しています。

アドバイスするようなこと無し!ここまで来れたのだから自分を信じて!
ヒント: 感謝→信頼→そして安心(きっと大丈夫)

JTA(日本トランスオーシャン航空) 自社養成パイロット採用募集傾向【2023】

JTA日本トランスオーシャンは、地域出身者(うちなーパイロット)育成のため、独自の自社養成制度にて採用を行なっています。

独自の自社養成制度とは、どのような制度なのでしょうか、、、
パイロット志望の皆さま、気になりますね!

JTA日本トランスオーシャンの自社養成制度とは、琉球銀行と協力して、高額なパイロットに必要なライセンスの取得費を支援することで、パイロットになるための操縦訓練にかかる費用の金銭的負担を軽減し、地元、沖縄出身のパイロットを育成するというものです。

もう少し詳しく見てみましょう。

琉球大学の学生が参加できる、SKYCAMP(スカイキャンプ)、パイロット志望者向けのインターンシップに合格すると、崇城大学の履修証明プログラム生(旧称 研究生)として、ライセンスを取得できます。

ライセンス取得にかかる費用は2000万円ほどですが、琉球銀行が2000万円の借入枠を設定し、訓練費や寮費など、必要な金額を借入できる仕組みになっています。

返済についてですが、JTA日本トランスオーシャン航空のパイロットになるまでの2年間は利息のみの返済でよく、入社15年経過すると、残金の1400万円はJTA(日本トランスオーシャン航空)が返済してくださいます。
自己負担額は600万円強になると想像できますので、沖縄県出身の方のパイロット志望者皆さまにとって、金銭的負担を減らせる良い制度ですね。

SKYCAMP(スカイキャンプ)だけの参加費用は20万円という琉球大学が出した学生向け情報(チラシ)がありますが、定かではありません。
琉球大学にお問い合わせください。

なお、沖縄県出身者だけではなく、もしかしたら琉球大学の学生さんで、沖縄県在住者も対象となっている可能性があります。(公式情報では、どちらか判断ができませんでした)

JTA(日本トランスオーシャン航空) 自社養成パイロット採用選考条件・おすすめの学部

JTA(日本トランスオーシャン航空)の自社養成パイロット(うちなーパイロット)として採用されるためには、まず琉球大学に入学する必要があります。
学部は問われないとの情報がありますが今後も含めて定かではありません。

パイロットは文理関係なくバランス良くとは言われますが、琉球大学の専攻にて選択するのであれば、パイロットは自然科学分野について幅広く知っていて損はないため、理学部物質地球科学科をお勧めします。

琉球大学に入学したら、SKYCAMP(スカイキャンプ)の話が耳に入ってくると思われますので、研究室に入るなどして、選考過程へ進んでください。

ただし、ここでも全員が選ばれるわけではありません。
後述しますが、琉球大学の中でも、成績優秀者でないと選抜されません。

覚悟をして大学入学前から取り組むべきです。

JTA(日本トランスオーシャン航空) 自社養成パイロット 採用募集スケジュール

JTA(日本トランスオーシャン航空)の自社養成パイロット(うちなーパイロット)として採用されるため、まず琉球大学に入り、複数いる希望者の中からSKYCAMP(スカイキャンプ)などを通して学内選抜、そしてJTA(日本トランスオーシャン航空)での面接、飛行適性検査などを経て最終的に2名が選抜されていきます。

今後、年度によっては人数が変わる可能性が大きいと思います。
増えればもちろんいいことですが、逆にゼロになる可能性もあります。
従って、このプログラムだけを頼って、沖縄に移住したり、琉球大学に入学するのは、少しリスキーかなとは思います。

選抜されて以降は、崇城大学航空操縦の履修証明プログラム生として、2年半〜3年の予定で、訓練が行われます。

自社養成不合格者の次の選択肢!? 崇城大学履修証明プログラム生とは?

一瞬だけ、少し脇道に逸れると思いますが、、、
JTA(うちなーパイロット)や、同様のJAC・RACの自社養成で採用を勝ち取るために、とても必要な情報なので、崇城大学履修証明プログラム生について、おさらいさせてください。

崇城大学の履修証明プログラム生とは、自社養成パイロット採用試験を受験されている方の多くが知っているプログラムかと思います。

なぜならば、自社養成でうまくいかなかったら、崇城大学に進学したいと思われる方が多いからです。

履修証明プログラム生は、2022年までは研究生と呼ばれていました。
崇城大学研究生として操縦訓練を始めるには、通常の学部生入試ではなく、毎年11月下旬に行われる、別枠の「履修証明プログラム生入試」を受験するのですが、倍率が20倍に達することもあり、私大航空操縦の中でも最難関となっています。

従って、履修証明プログラム生の多くが、自社養成採用試験の最終試験まで行った方とか、身体検査敗退の方で第一種基準は適合されている方などで占めており、卒業生も、JALやANAを中心に大きなエアラインからこぞって採用されます。

全員が四年制大学卒業(卒業見込)かそれ以上の方で、初期課程訓練を、J-AIR自社養成が訓練を行なっている、オーストラリア アデレードのFTAにて訓練を行うために、IELTS 5.5以上の保持者しか入学することができません。

そんな履修証明プログラム生は、毎年8名(前後)を募集していて、うち4名〜6名が、JTA、JAC、RACの自社養成訓練生で占めることから、公募される枠は常に若干名(2名とか4名)

そこに40名から、多い年は80名もの受験者が集まるため、こんなにも高倍率の私大航空操縦が誕生するのです。

PILOT専門進学塾(PJ)からは、毎年ではないですが、過去9年間で、計14名の研究生合格者を輩出している、そんな、人気の高い、崇城大学の履修証明プログラム生です。

JTA(日本トランスオーシャン航空)の話をしていたのに、一体何を言いたいのかというと、

琉球大学からJTA(うちなーパイロット)として崇城大学履修証明プログラム生として訓練開始になるということは、、、

崇城大学の履修証明プログラム生として合格を勝ち取った方と同等の力が必要となる、ということです。

例えば、英語力はIELTS5.5以上持っていなければ、選考で残ることはありませんし、それ以外の成績や実績においても、琉球大学を代表するくらいの成績優秀者が選ばれると考えて自然です。

つまり、琉球大学に入学する時点で、JTA(うちなーパイロット)の選抜が始まっていると考えて、中学生や高校生の早期段階から念入りな準備が必要な、そんなJTA(うちなーパイロット)採用でした。

余談ですが、PILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミー(PJ SFA)はオンラインでの指導ですから、沖縄在住者でもインターネットが使えれば入塾できます!

JAC(日本エアコミューター) 自社養成パイロット採用募集傾向【2023】

JAC(日本エアコミューター)は、JALグループ協賛のSKYCAMP(スカイキャンプ)で自社養成パイロットの採用を行っています。

SKYCAMP(スカイキャンプ)については、先述のとおり、産学連携プログラムです。

JAL名誉会長の故 稲盛和夫さんが、 JAC本社のある鹿児島で生まれ育った縁もあり、地元の大学(鹿児島大学)から優秀なパイロットを育成するコンセプトで、始められています。

鹿児島大学の在学生は、SKYCAMP(スカイキャンプ)に参加し、選考を突破すると、同じく鹿児島に本社がある、JAC(日本エアコミューター)の自社養成パイロットとして条件付き内定を得られます。

その後は、先述の崇城大学の履修証明プログラム生として、ライセンス取得を目指し、ライセンス取得後にパイロットとして、JAC(日本エアコミューター)に入社します。

鹿児島大学の、どの学部・学科が良いか、その他条件など、詳しい応募資格については、情報がありません。
直接、鹿児島大学へお問い合わせください。

JAC(日本エアコミューター) 自社養成パイロット採用募集状況・求める人物像とは?

JAC(日本エアコミューター)の自社養成パイロット採用は、鹿児島で生まれ育った学生さんほどに、愛着ある鹿児島にてパイロットとして生涯貢献出来るのでは?という、稲盛和夫さんが母校である鹿児島大学へ提案したことから始まったそうです。

その理念の通り、鹿児島県という地域に貢献するために、JAC(日本エアコミューター)のパイロットになるのだといった、強い意志を持った方が、採用される傾向があるでしょう。

ただし熱意だけでは簡単には選抜されないと思います。

JTA(日本トランスオーシャン航空)でもSKYCAMP(スカイキャンプ)同様のプログラムを行い、同様に地元の学生から選抜していますが、最終選抜されるのは、JAL自社養成パイロット採用試験同様の高倍率。

鹿児島大学に入ればなんとかなる、ということでは全くありません。

どうしてそれだけ厳しいのかは、先述の

自社養成パイロットの採用にJALグループ SKYCAMP(スカイキャンプ)は有利?」の説明

JTA(日本トランスオーシャン航空) 自社養成パイロット採用募集傾向【2023】」の説明

自社養成不合格者の次の選択肢!? 崇城大学履修証明プログラム生とは?」の説明

をよくご覧ください。

JAC(日本エアコミューター) 自社養成パイロット 採用募集スケジュール

それでは、JAC(日本エアコミューター)の自社養成パイロット採用試験、SKYCAMP(スカイキャンプ)について、採用の流れを見てみましょう。

1次選考では、SKYCAMP(スカイキャンプ)応募者の中から、実際にSKYCAMP(スカイキャンプ)を受講できる学生を選抜します。航空身体検査も行われる模様です。

ちなみに、SKYCAMP(スカイキャンプ)3期生の応募者は48人で、受講者は8人ですから、誰でも受講できる訳ではありません。

受講者は、鹿児島空港に隣接するJGASというフライトスクールにて基礎訓練を受講する事になります。それがSKYCAMPです。

SKYCAMP(スカイキャンプ)で適性のある者を2名選抜し、その2名はJAC(日本エアコミューター)の条件付き内定を得て、崇城大学の履修証明プログラム生として、ライセンス取得を目指します。

応募条件を満たせなかったなどの理由で、応募者は潜在的にもっと多くいる可能性がありますので、つまり倍率は自社養成採用とほぼ同じ50〜100倍くらいになるのではと推察します。

JTA(日本トランスオーシャン航空)のでも解説し繰り返しになってしまいますが、鹿児島大学からJAC訓練生(SKYCAMP選抜の訓練生)として崇城大学履修証明プログラム生として訓練するということは、、、

JALやANA自社養成で内定に辿り着ける実力を持つ方ばかりの崇城大学の履修証明プログラム生と同等の力が必要ということです。

崇城大学の履修証明プログラム生は、IELTS5.5以上持っていなければ、選抜すら受けることができません。それは崇城大学入学後の訓練が、オーストラリア アデレードのFTA(J-AIR自社養成と同じ)で行われるため、英語力は必要不可欠なのです。

ということは、同等かそれ以上の実力を持っていなければ、鹿児島大学内の選抜はもちろん、SKYCAMP(スカイキャンプ)の選考で残ることはありませんし、大学入学時の成績や学業実績においても、

鹿児島大学を代表する優秀者でないと、最後まで残ることはできません。

鹿児島大学に入学する時点で、すでにJAC自社養成パイロット採用試験が始まっていると考えて、中学生や高校生の早期段階からパイロットとしての資質を身に付けるトレーニングを、専門家のもとで積む必要があるということになります。

PILOT専門進学塾(PJ)は、鹿児島県在住の方でもご入塾いただけます。

オンライン対応しているためです。ご入塾をお待ちしています。

RAC(琉球エアコミューター) 自社養成パイロット採用募集傾向【2023】

RAC(琉球エアコミューター)は、先述のJAC(日本エアコミューター)と同じく、地域出身者(うちなーパイロット)育成のため、独自の自社養成制度にて採用を行なっています。

ただし、JTA(日本トランスオーシャン航空)の募集要項とは少し異なります。

JTA(日本トランスオーシャン航空)の場合は、琉球大学の学生に限られていましたが、RAC(琉球エアコミューター)では、沖縄出身者で国立・私立4年生制大学・大学院・沖縄工業高等専門学校専攻科を2024年3月卒業見込の方が応募することができます。

特定の大学との連携ではないので、SKYCAMP(スカイキャンプ)ではありませんが、実情、倍率ともにSKYCAMP(スカイキャンプ)同等の厳しさです。

RAC(琉球エアコミューター) 自社養成パイロット採用募集状況・求める人物像とは?

RAC(琉球エアコミューター)自社養成パイロットには、どのような人物が採用されているのでしょうか。パイロット志望の皆さま、気になりますよね。

答えは、沖縄に地域貢献する強い意志があり、RAC(琉球エアコミューター)のパイロットになることを意識して、大学生活を送っていた人物です。

RAC(琉球エアコミューター)公式サイトの募集要項に、詳しい情報が公開されています。

まず、エントリーシートでは、以下の3点が聞かれています。

  1. パイロットを志望する理由
  2. これまでの生活の中で、特に力を注いできたこと
  3. 上記の中で苦労した点、挫折した経験、工夫した事について

また、エントリーシートには、課外活動とその役割、大会出場や表彰歴、社会貢献活動、海外経験を書く欄がありますので、中学生や高校生の早期段階から準備しておく必要があります。
この点は、自社養成パイロット採用試験を行う各社と共通ですが。

さらに、自社養成パイロットの採用にしては、珍しく、人物評価シート(在学先の先生へ依頼し、記載いただく)の提出が求められます。

気になるその内容ですが、

  1. どのような学生生活を過ごしているか
  2. パイロット志望度
  3. 自由記入欄

の3つです。

いわば、内申書がRAC(琉球エアコミューター)に提出されるのですね。

特に1つ目の「どのような学生生活を過ごしているか」は、採用側も重要視しているでしょうから、パイロット志望らしい大学生生活、つまり、誰とでも対等にコミュニケーションを取りながら、
勉学や部活に励むなどしておく必要がありそう
です。

RAC(琉球エアコミューター)も、大手JALも、パイロットとして求めていることは何ら変わりなく、基準を変えたり、妥協したり、していることがないことが、これでよくご理解いただけたかと思います。

だからこそ、パイロット志望者皆さまには、いますぐ、今日から、コツコツと努力を積み上げていっていただきたいと思います。

何をしたらいいか分からない、、、
自分の努力が足りているのか不安、、、

専門家を頼るべきなのではないでしょうか。

PILOT専門進学塾(PJ)への入塾お待ちしています。
オンライン完全対応していますから、沖縄県在住の方でも、インターネットさえ通じていれば、ご入塾いただけます。

RAC(琉球エアコミューター) 自社養成パイロット 採用募集スケジュール

こちらは、RAC(琉球エアコミューター)公式サイトからの情報になります。

内容備考
1次選考筆記試験2023年7月中旬
2次選考面接2023年8月5日
3次選考飛行適性2023年9月16~18日
4次選考航空身体検査2023年9月中旬~下旬
最終選考役員面接2023年10月10日

もし今後もRAC(琉球エアコミューター)が自社養成パイロット採用試験を行う事になれば、同様のスケジュールになると想定されますので、参考にいただければと思います。

ジェットスター・ジャパンは、カンタスグループや日本航空が出資している大手LCCです。

Peachが自社養成(的)プログラムを行なっていることもあって、同じLCCのジェットスターもやっているのでは?と思われる方が多いのですが、2023年現在、自社養成パイロット採用は実施しておりません。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ANAグループ同様に、パイロット志望の皆さまにとって、衝撃の内容となったことが想像できます。

同じJALグループなのに、自社養成パイロット採用も様々な形があり、でも基準は、会社が変わってもどこも同じくらい厳しく、中学生や高校生の早期段階から準備しないと間に合わないのだ、ということが十分なほどにご理解いただけたことと思います。

特に優秀な方ほど、また大学生になって様々な経験を積んで、本当の自分の実力が分かってきた方ほどに、早期段階から準備をしてきたようで、まだまだ足りなかったと思うでしょう。

この自社養成コラムを読まれて、それでもゼッタイに自社養成パイロットとして採用されたい!そう誓いを新たにしていただきたく思います。

何度も申し上げていることですが、副操縦士に昇格して、お客様を乗せて飛び出す平均年齢は大体29歳。

おっと、自分が甘かった、と気づいてくださった今日だからこそ、良いスタートが切れるのではないですか?

20代後半になってしまうとだんだん厳しくはなりますが、まだまだチャンスはあるのではないですか?やるべきことは残されているのでは?

また、このコラムを読んでくださった、中学生高校生のお子様をお持ちの保護者の皆さま。

これが現実です。

これだけの情報量を誇る塾や予備校は、ゼッタイに他にありません。

自社養成コラムだけで本一冊分の原稿量です。

しかも、これはまだまだ私共が持っている内容の1%程度です。

授業はまだ何も始まっていないんです。

専門家に任せることってとても大切なのは、大人だからこそよく知っていることですよね。

お子様が本気でパイロットになりたいのならば、本気が通用する場所で、その能力を磨いてみませんか?

PILOT専門進学塾(PJ)は完全オンライン対応です。

羽田空港・中部・大阪が相談場所では多いですが、九州にも北海道にも、日本全国どこでも行きます。

どうかご安心ください。

【おまけ】有資格者のみ対象とした自社養成パイロットの採用募集する会社

自社養成パイロットの採用募集で有資格者のみ対象としている会社をおまけで紹介します。

ジェットスター自社養成パイロット採用状況

ジェットスターは現状、有資格者採用のみとなっております。

これはジェットスターが、出資元のジェットスター本体(オーストラリア)の経営姿勢に影響を強く受けているからと言えます。

日本のパイロット養成の現状を知らないオーストラリアから見て、自社養成プログラムとか、シンジラレナ〜イのだと思います。

Peach同様に、ジェットスターも始めて欲しいですね…

今では私大などから有資格者採用をしているジェットスターですが、6〜7年ほど前までは、有資格者採用でも、路線経験者やジェット経験者のみに限っていたくらいです。

つまり、海外のエアラインと同じ採用方式に、日本国内でもこだわっていたくらいです。

それだと人が集まらないし、かえってコストもかかるということが分かって、だんだんと基準を日本流に変えてきている途中です。

自社養成ができるかどうかは不明ですが、いずれにしてもすぐではなさそうです。

残念!

ですから、ジェットスターのパイロットになりたい方は、私大航空操縦から、有資格者採用に応募しましょう。

ジェットスターに関する進展が入り次第、発表致します。

自社養成記事

ここまで、JALグループ(JAL・J-AIR・JTA・JAC・RAC)の自社養成パイロット採用試験の傾向と対策について解説してきました。

自社養成記事は、あまりの長さに4部構成でお送りしています。それぞれ詳しいことは、各記事にまとめましたのでご確認ください。

JAL・ANA・スカイマーク(SKY)共通 自社養成パイロット採用試験対策
自社養成パイロット採用試験対策のコツを解説(ANA・JAL・SKY 共通で参考になる!)【2023 最新版】
詳細を見る
ANAグループ(ANA・ANA WINGS・Peach)の自社養成パイロット採用試験対策
ANA自社養成パイロット採用試験対策のコツを解説(ANAグループ(ANA・ANA WINGS・PEACHを含む))【2023 最新版】
詳細を見る
スカイマーク(SKY)の自社養成パイロット採用試験対策
スカイマーク(SKY)自社養成パイロット採用試験対策のコツを解説【2023 最新版】
詳細を見る

最後までお読みくださりありがとうございました!引き続き、各記事をお楽しみください。