自社養成パイロット採用試験・私大航空操縦入学試験など、受験された方が有料で公開するインサイダー情報 危険なので購入しないで!

パイロット志望の皆さまこんにちは!理事長・パイロット養成コンサルの冨村です。
本日は、巷(ちまた)に公開されている、採用試験や入学試験の過去問、そしてその模範解答について、危険性を考察してみました。
結論から申し上げますと、利用(購入)はとても危険なのでおやめください。
理由は2点あります。
- 某有名パイロット就活系サイトは、裁判で係争中です
- 過去問や模範解答を利用する対策ではゼッタイ合格しない
某有名パイロット就活系サイトは裁判で係争中 それが意味するものとは?
コロナ禍で一気に流行った某サイト。
パイロットになりたい方の救世主的に登場して世間を賑わせたのは事実ですが、問題なのはインサイダー情報を漏洩しすぎた点にあります。
航空大学校などを目指される方向けの予備校さんがありますが、その予備校さんの内部の話にまで触れて公表したことで訴訟に発展しています。
その予備校さんは売り上げが大きく減少され損害を受けたこともあって名称を変えて再出発されていますが、この某サイトについては、証拠保全の目的と思われますが、更新されず残ったままとなっています。
某サイトには、もっと大きな問題が潜んでいます。
それが、非公開情報(インサイダー情報)を公開しまくっている点です。
例えば、パイロットの採用試験を受けると、必ず注意を受けるのが、「試験内容を漏洩しないで」という点です。
これはすなわち、社外秘の情報(インサイダー)で、情報統制されていますよ、という意味になります。
こうした情報を有料公開しているのが、某サイトが人を集めた理由でもありますが、利用者だけではなく、裁判にもなっている通り、航空業界内では誰が出しているのか、情報源は誰なのか?と大騒ぎになっているのです。
情報源は、某サイトの運営者であることに間違いないですが、この運営者に情報提供しているのは、このサイトの利用者本人になります。
情報を利用する側と思っていたら、実は利用者が某サイト運営者に報告しているインサイダー情報が、そのまま明かされていますから、某サイト利用者もまた、インサイダー情報の提供者として、訴訟の対象となる可能性がある、という点です。
また、インサイダー情報を公開するという行為が犯罪になるのであれば、インサイダー情報を購入するという行為もまた犯罪を助長していることになり、購入者情報が裁判の証拠として炙り出されることになる可能性もありますので、ゼッタイに利用しないように注意してください。
某サイトに限らず、元受験者の方やパイロットの方が公開しているNoteなど有料ページも散見されますが、これらも社内法務部はチェックしています。
また、現職のパイロット大半の考え方として、情報統制がされているこの業界内において、SNSで情報発信するなど、積極的にされるパイロットは、周囲から常識がない、と思われがちであることも留意が必要です。
なお、冨村もまた情報発信者の一人として、こういったことが無いように十分に配慮をして執筆していることを追記します。
コラム上では話せることに限界があります。ご理解ください。
過去問や模範解答を利用する対策ではゼッタイに合格しない その理由は?
巷(ちまた)に広がるインサイダー情報(犯罪行為です)
特に売れ筋なのが、、、
「過去問」と「模範解答」です。
先述の裁判となっている某サイトや、パイロット(受験者)が有料公開しているnoteがそれに当たります。
売れ筋だからこそ、こうした情報を小金稼ぎにする輩が出てくるのですね。
いいですか?
インサイダー情報の購入は、犯罪を助長していますよ!
犯罪スレスレの行為であっても、人生を賭けて、情報を買って、対策をしたい、と思われる方も当然いらっしゃると思います。
そういった方に、よ〜く肝に命じていただきたいことがあります。
そのやり方では、なおさらパイロットになれる確率を下げます。
ゼッタイに合格しません。
なぜならば?
過去問と模範解答を買う方は、貴方ひとりではないため、同じようなエントリーシート(ES)、同じような面接の解答、同じような適性検査結果、つまり中身のないロボットばかりになります。
採用担当者は、そんなロボットばかりを見せられて、「まるで金太郎飴みたいだな」と言うそうです。
自社養成・私大航空操縦・航空大学校ともに、パイロット採用試験は、その人の行動特性を見ています。
すなわち、外側ではなく、その理由を見ています。
過去問と模範解答から導き出せる結果は、実力不足の方ほどに、表面的で中身がありません。
なんなら、二重人格のように見えてしまいます。
実力がある方でも、模範解答に寄ってしまうことで、個性や特徴が失われるのではないでしょうか。
だからこそ、「過去問」「模範解答」を利用して対策するのではなく、パイロットとしての資質を身に付ける長期的な準備が必要なのです。
まとめ パイロット採用対策で有料インサイダー情報の購入は危険
パイロット志望の皆さま、いかがだったでしょうか。
インサイダー情報を公開することは犯罪。
公開している方にインサイダー情報を無料で提供する行為も犯罪。
インサイダー情報を購入することは犯罪を助長していて、身バレする危険性あり。
以上のことから、甘い情報には十分に気をつけましょう。
名前も名乗らない情報源なんて、怪しすぎますよね。
そもそも情報の信憑性ですら怪しいと思いませんか?
名乗らないと言うことは、責任逃れですから。
パイロット志望の皆さんは、これからパイロット訓練生になっていく立場として、ネットリテラシーについては十分に気をつけたいところですね。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました!
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