パイロット系YouTuberを簡単に信用して欲しくない理由
パイロット志望の皆様こんにちは!JAMBOスタッフです!
パイロット志望の皆様は、パイロットを目指すのに必要な情報を何で集めていますか?本音をいうと私どものような専門家集団、PILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミーを頼って欲しいところですが、情報化社会と呼ばれる今日ですから、人によって情報リソースは様々ですね。
例えば、ネット、航空情報誌、X(旧twitter)を参考にする方もいらっしゃるのではないでしょうか。私どもはこれらの情報リソースを完全に否定しているわけではありません。特にSNSではリアルでは知り合うことの出来なかったパイロット志望の仲間との出会いもあり、大きなモチベーションとなるでしょう。
しかし、You Tubeで情報発信をしているパイロットの方々、パイロット系You tuberと呼ばれる人の情報は簡単に信用しないで欲しいと考えています。今回のコラムではその理由について説明させて頂きます。

日本のエアラインの事情に精通していない
パイロット系You Tuberの多くは外資系の日本人パイロットの方々です。中には日系エアラインから外資系エアラインに転職されて日本のエアラインパイロットの採用水準や状況をご存知の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、パイロット系You Tuberの多くは最初から海外のフライトスクールでライセンスを取得し、その後教官などを経てエアラインパイロットとして活躍されている方々です。このキャリアアップ自体並大抵のことではなく、その点においては私どもも一視聴者として尊敬しています。
ただ、彼らはアメリカやカナダのエアラインパイロットなので、日本でのエアラインパイロットの事情に関して詳しくありません。皆さんが知りたいのは日本でエアラインパイロットになる方法ですよね?その点において、信頼性に欠ける情報を発信されている方もいらっしゃる印象です。
例えば、コメント欄で「海外のフライトスクールで免許を取って、日本のエアラインパイロットになれますか?」という視聴者からの質問に「免許の書き換えは可能で、日本でも就職できる」と答えている方がいらっしゃいました。
しかし、実際は海外でのライセンス取得者は日本流の飛行機の飛ばし方に慣れていないことから、免許を書き換えても日本のエアラインから敬遠される傾向にありますし、自費ライセンシーというパイロットリソースそのものが私大航空操縦に取って代わっているので、就活はどのパイロットリソースより過酷という現実があります。
ところで、そもそもなぜパイロット系You tuberの方は外資系のエアラインパイロットが多いかわかりますか?
結論としては、日系のエアライン業界は安全運航を確立するために、情報統制をしているので、ルールを厳格にしているからです。したがって、You Tubeを含んだネットの世界にわざわざ、日系エアラインのパイロットが出てきて有益な情報発信などするはずがないのです。日本のエアラインパイロットになりたいのに外資系のエアラインパイロットを情報リソースにするのはおかしいと思いませんか?
厳しい現実を説明しない
一部の航空系You Tuberの方は、アメリカやカナダでは、飛行機が日本に比べて身近な存在なので免許を取る敷居も低く、そこからエアラインパイロットを目指せるという説明をされますが、本当なのでしょうか。
しかし、間口が広いということはその分、パイロットの総数が多くなるのでピラミッドの上の方つまり、エアラインパイロットになるハードルはむしろ高くなります。(日本よりエアラインパイロットの需要が高い点を考慮してもです。)また、日本では数が限られますが、世界的に見れば軍の輸送機や戦闘機で経験を積んだパイロットがエアラインに転職するというケースが一般的です。なので、経験豊かなパイロットがたくさん就活市場にいる中で免許を取り立ての方がいきなりエアラインパイロットとして採用されるのはかなりのレアケースということになりそうです。
問題はさらに続きます。「国籍の問題」です。当たり前と言えば当た前ですが基本的に採用というものは、自国民を優先します。例外的に、機長不足を補うために、機長であればその国の国籍を持っていなくても働ける場合はありますが、飛行時間も少ない、路線経験もない外国人をエアラインパイロットとして雇ってくれるなんていう甘い話はほとんどないと思った方がいいでしょう。
なので、ほとんどの方は教官として飛行時間を稼ぎながらエアラインへの就職のチャンスを伺うことになるのですが、飛行時間があれば必ず採用されるという話でもないので、注意が必要です。
そもそも外国で働くということ自体が文化の壁、言葉の壁、国籍の問題など様々なハードルが立ちはだかります。まして、パイロットという専門職を目指されるのですから尚更大変でしょう。もちろん難しさを理解した上でチャレンジするのであれば、素晴らしいことですが海外は日本よりエアラインパイロットになりやすいという認識であれば、一度冷静になった方が良いのではないかと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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