NHK連続テレビ小説「舞い上がれ!」感想ブログ 其の五

パイロット志望の皆さま、こんにちは!

JAMBOスタッフの伊藤です。

今回も連続テレビ小説「舞い上がれ!」の感想を書いていきます。

NHK連続テレビ小説「舞い上がれ!」感想ブログ 其の四

お父さんが亡くなる衝撃の展開

年末から年始にかけての放送は大きく、そして悲しい展開がありましたね。

従業員をリストラしたくないために工場の立て直しに奔走する舞のお父さんが無理がたたったのか遂に急死してしまいました。

高橋克典さんが演じる舞のお父さんは世間では大変な人気があったようで、お父さんが亡くなる展開についてはネットニュースにもなっていました。

お父さんが亡くなり、工場をたたむ(売却する)かどうかという状況で遺された舞とお母さんは従業たちの仕事に対する高いプライドと熱意を感じ、どんなに苦しくても営業を続けることを決断しました。
そんな中、舞はお母さんを側で支えて工場を守るために内定が決まっていたエアラインを内定辞退することにしました。

この両親の意志を継ぐという舞が下した決断に多くの視聴者は心打たれて感動したことでしょう。
実際に私も恋人とも袂を別つ覚悟の舞を心から応援したくなりました。

・・・というのが一般的な感想だと思います。(私も同感です)

しかし、航空業界の方は舞の下した決断には共感はしつつも少し難色を示されている方が多いみたいです。

内定辞退をするということ

舞はエアラインから内定をもらっていましたが内定延期となってしまい、最終的には内定を辞退しました。

世間一般では会社都合で内定が延期されたりした場合は別に内定を辞退して他の会社に入社してもほぼ問題はありませんが、パイロットは別。

どんな理由があっても一度もらった内定を辞退してしまうと同じ会社はもちろん、他の会社でもパイロットになることはほぼ不可能となってしまいます。

クレジットカードや金融のブラックリストのようにその人が内定辞退したことを業界全体で共有されてしまうのです。具体的な期間は分かりませんが、かなりの長期間ブラックリスト入りしてしまいます。ただ、内定辞退後に何年も粘ってパイロットになることができた人もいるにはいますが極めて少数です。

舞が通っていたであろう航空大学校は負担金の問題があるのでこれの時効が5年といわれているので少なくとも5年はほぼ100%どこにも採用されることはありません。ずっと粘り続けてパイロットになることができたとしてもたまたま人員が不足して募集が出た地域航空会社が精一杯でしょう。

私大にせよ航大にせよパイロット一人を育成するために多額の税金がかかっています。

ですから一般企業に比べてパイロットの採用を辞退するということは当然風当たりが強くなります。

舞のように並々ならぬ覚悟を持って決断するのはいいですが、内定が延期されたからとりあえず別の仕事でもやってみようというような軽い感じで内定辞退してしまうのは絶対にやめましょう。

内定を辞退する場合は「二度とパイロットになれない」という覚悟を持って別の道を進みましょう。

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