ステイ先で学ぶ政歴シリーズ 海外編13〜トルコ 日本とトルコの知られざる絆〜 第2章

イラン・イラク戦争、奇跡の脱出

エルトゥールル号遭難事件から役100年後の1980年、歴史的、宗教的に長期間対立していたイランとイラクが軍事衝突。米軍やソ連軍も介入し、最終的に双方合わせて100万人以上以上の犠牲者を出した、イラン・イラク戦争が勃発しました。

戦闘は激しく、連日両国の都市が爆撃され、多くの民間人の命が危険に晒されました。

都市に住む民間人の中には、仕事などで訪れていた外国人も含まれており、特にイランには多くの日本企業が進出していたため、大勢の日本人がイラン在外日本人として居住していました。

日本人を含む在イラン外国人達は順次帰国を初め、順番待ちの外国人は都市の安全圏に避難して帰国を待っていましたが、戦争から5年が経過した1985年、イラク大統領サダム・フセインがイラン上空を飛ぶ航空機は軍民問わず無差別に撃墜することを宣言しました。

このことで、在イラン外国人と国際社会はパニックに陥りました。

日本以外の外国人は、自国の航空会社と軍が動き、次々と軍に守られて脱出していきました。

しかし、日本においては当時の自衛隊法により外国へ救援機としても自衛隊機を派遣することは許されておらず、邦人を救出するために自衛隊法を変えようとしても、議会にて社会党をはじめとする野党に批判され、自衛隊機の派遣は不可能となりました。

そこで政府は日本航空にチャーター便の派遣を要請しましたが、日本航空のパイロットと客室乗務員が組織する労働組合は、飛行の安全が保証されない事を理由に日本政府の要請を拒絶しました。

こうして、200人以上の日本人が脱出方法が見つからず、戦場のど真ん中に取り残されてしまうという事態になってしました。

この危機に手を挙げた国があります。

そう、それがトルコなのです。

トルコは、イランが自国から近く、陸路でも脱出できる自国民よりも日本人の救援を優先し、トルコ航空の旅客機に日本人全員を搭乗させ、全員がトルコ経由で無事に日本へ帰国する事ができました。

このようなトルコ政府とトルコ航空の厚情の背景には1890年のエルトゥールル号救助に際し、日本から受けた恩義に報いる意識がありました。

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その後も続くトルコとの友情

イラン・イラク戦争時、トルコが日本人を助けてくれた事を日本政府は大いに感謝し、その感謝の気持ちとしてトルコのイスタンブールを二つに分けている、ボスポラス海峡に橋を建設しました。

この橋はファーティフ・スルタン・メフメト橋と呼ばれ、ヨーロッパ(西イスタンブール)とアジア(東イスタンブール)を結ぶ橋として、現在も世界交通の要所として機能しています。

またその後、1999年に起きたトルコ大地震の際には日本から救援隊が送られ、大勢のトルコの人々を助けました。

2011年の東日本大震災大震災の際には、今度はトルコから多くの救助隊が派遣され、被災地の現場に3週間も留まり、献身的に救助活動を続けてくれました。

また、ターキッシュ・エアラインズ(トルコ航空)が、日本乗り入れに使用しているエアバスA330型機には「KUSHIMOTO号」という名称がついており、日土友好の象徴となっています。

このように、日本とトルコはお互いに恩返しをする、とても良い関係となっています。

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