第一工科大学に入学した先輩に聞いてみた!実録

パイロット志望の皆さま、こんにちは!

JAMBOが運営するPILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミー(PJ SFA)では毎年多くの私大操縦合格者が出ています。

今回は数年前、PJ SFAから第一工科大学のパイロットコースに進学し、現在訓練生となり、日々訓練に勤しんでいるセンパイのお二人にインタビューを行いました!

第一工科大学ではどのような日々を過ごされているのか。訓練の様子について。PJ SFAで学んだことなど、第一工科大学志望の方はもちろん、パイロットを志す皆さま全員必見の内容が濃いインタビューになりました。

是非、ご覧ください!

第一工科大学の訓練の様子

※Tは質問者で、理事長の冨村です。AさんとBさんがPJ SFA卒業生のセンパイです。

インタビューワー いやー、2人とも久しぶり!元気にしていた?今回は第一工科大学に進学した二人に、第一工科大学とPILOT専門進学塾に関するインタビューで集まってもらったけど、訓練の進捗はどんな感じですか?

PJ SFA卒業生Aさん  お久しぶりです!お陰さまで元気にやっていますよ! 僕は前段なので、夏にアメリカから帰国して、冬から国内訓練に入るところです!

PJ SFA卒業生Bさん ご無沙汰しています!私は後段なので、アメリカから帰ってきたばかりで、半年後に国内訓練が始まる予定です!来年の春以降かな・・・

インタビューワー そうなんだ。第一工科大学はアメリカの飛行訓練が始まるタイミングが違うよね。前段、後段(※)と呼ばれているよね。

※前段・後段とは、飛行訓練の開始時期が早いか遅いかを表す言葉です。前段は1年生の2月、後段は2年生の8月に渡米します。インタビュー実施時点では、この前後段の振り分けがありましたが、最新情報によると撤廃されました。

てことは、渡米前の座学までは一緒だったのかな?

PJ SFA卒業生Aさん、Bさん  そうです!

第一工科大学の訓練 渡米までの流れ

インタビューワー  じゃあ、渡米前までの流れを教えてもらえますか?

PJ SFA卒業生Aさん 1年の前期は座学ですね!航空力学、航空法、航空気象、空中航法といったパイロットとして基本になる科目を勉強します!

インタビューワー  専門の科目以外にもありますか?

PJ SFA卒業生Bさん  専門以外は一般科目ですね。

私大航空操縦はパイロットライセンスと4年制大卒資格が取れますが、そのためには一般科目(第一工科の場合、基礎物理、工業数学等)の単位もとる必要があります!

インタビューワー  専門科目と一般科目の両立は大変だよね。

PJ SFA卒業生Bさん  大変でしたね(笑)

でも、理系が得意な人に物理や数学を聞いて、文系が得意な人には、英語を聞くっていう協力関係が養われるので、案外楽しかったかもしれません笑

インタビューワー  それはパイロットに必要な力だよね!その後はどうですか?

PJ SFA卒業生Aさん  前期のGPA(成績)や英語力などを加味して、前段・後段が分かれます!

インタビューワー  じゃあ、前段になったA君から、卒業までの流れを教えてもらえますか?

PJ SFA卒業生Aさん はい!前段の場合は、一年の後期からFTD(※)をつかった飛行訓練が始まります!並行して、ATC(※)の勉強や英会話を自主的に行なっている人もいましたね。

※FTDとは、Flight Training Deviceの略称で、飛行機の操縦を擬似的に経験できる装置です。自動車教習所のシミュレーターの飛行機バージョンと考えると分かりやすいかもしれません。

※ATCとは、Air Traffic Controlの略です。航空交通の安全かつ円滑な運用を目的として、管制官がパイロットに指示を与える、または、パイロットが管制官に報告をすることです。

そして、1年の春休み(2月末)に渡米します!僕の場合は、オレゴン州のヒルズボロに行きました!ヒルズボロの場合は、座学とフライトを並行して行えるので、着いてから、1週間でフライトが始まりました!

インタビューワー なるほど〜

第一工科大学 渡米中の訓練内容

PJ SFA卒業生Aさん そして、2年の前期の間には自家用操縦士免許と多発限定の免許をとります。早い人は6月末には自家をとって、タイミングビルディングと多発の飛行機(セミノール)に乗り始めます。忙しい日は6時間くらい飛んだなー笑

第一工科大学 帰国後 国内訓練の様子

インタビューワー  それでいつ帰国するの?

PJ SFA卒業生Aさん  大体8月から9月ですねー。約半年の渡米訓練ということになります。帰国後、つまり、2年の後期はざっくり言うと国内訓練の準備です!

事業用と計器の座学と卒業に必要な単位の習得を行います。座学だけでなく、FTDの授業もあってセスナやバロンを飛ばします。

インタビューワー  それが終わったら3年ですかね。

PJ SFA卒業生Aさん はい!国内訓練は3年の前期から始まります。第一工科は5つの訓練校に訓練を委託していて、岡山、大阪、神戸、仙台、神戸、佐賀のどれかに行くことになります。3年前期の間に事業用操縦士の免許を取ります。プロの第一歩ですねー

インタビューワー  希望は出せますか?

PJ SFA卒業生Aさん  常に5校が受け入れてくれる訳ではないですが、希望は出せます!出身地に近い訓練所を希望する人が多い印象ですね。

続いて、3年後期ですが事業用に続いて、計器飛行証明を取得します。事業用と同じ訓練所で取得する場合もあれば、訓練所が変わることもあるそうです。無事、計器も取り終われば、鹿児島に戻ってくることになります!

第一工科大学 4年生の過ごし方

インタビューワー  最後は4年生ですね。

PJ SFA卒業生Aさん  そうです! 4年前期から就活開始です!就活にむけて面接やFTDを行います。

計器を取り終えて帰ってくるタイミングは人によって違うので、徐々に同期が揃っていく感じですね。

4年後期になると、卒業論文を書きます。指導教官によって異なりますが、エアライン入社後を見据えた内容の論文を書くそうです。以上が、前段で進んだ場合の4年間の流れでしょうか。

第一工科大学 4年間過ごしてみて 総評

インタビューワー  分かりました、ありがとう。まとめると前段の場合、訓練は1年生の終わりから始まって、3年の最後に終わるといった感じですね。

インタビューワー 次は、後段で進んだ場合について、教えてもらえますか?

PJ SFA卒業生Bさん 了解です。A君が細かく説明してくれたので、私からは流れだけ説明しますね。後段の場合は、一年後期は単位取得に集中します。前段が帰国後に取る単位を先に取るイメージですね。2年前期は夏までは引き続き、単位を取得し夏休み中に渡米します。2年後期は全てアメリカでの訓練です。2年後期の終わりに帰国します。

学年が上がって、3年前期は事業用の座学・FTD、計器の座学も行います。そして3年後期は事業用の訓練が始まります。4年前期中には計器を取り終えて、4年後期に就活に入る流れです。

インタビューワー  なるほど。後段は訓練が半年ずつ遅れていくイメージですね。そういえば、アメリカの訓練所が増えるって話と、全後段がなくなる予定って聞いたけど本当?

PJ SFA卒業生Aさん  本当です!ヒルズボロだけでなく、エバー航空の訓練所も追加されます。エバーの自社養成と同じ環境で訓練できるのは魅力的ですよね!なかなか英語のハードルが高いみたいですけど、後輩には頑張ってほしいです!あと、前後段も廃止されるので、同期全体が同じ流れで訓練を進められて、より団結も高まると思います!

インタビューワー  ますます魅力的なカリキュラムになっていくみたいだね!

第一工科大学 就職状況 (あくまで個人の感想となります)

じゃあ、話題を変えて第一工科大学の就職の状況について聞こうかな。どの航空会社に行く学生が多いの?

PJ SFA卒業生Aさん  第一工科大学と推薦協定を結んでいる航空会社が日本航空とソラシドエアなので、その二社は多いですね。あとは、Air Do とJACも先輩方がたくさんいかれています。他に毎年実績がある会社はANA Wings,Peach,FDAなどでしょうか。

インタビューワー  色々な会社に満遍なく入社しているね!前段と後段で就職率は違うのかな?

PJ SFA卒業生Bさん  あまり変わりません!会期によっても違いますけど、、

でも、JALやソラシドの推薦を頂いている方は前段に多い傾向があるので、JALやソラシドに入社したいなら、前段を狙った方がいいと思います!

インタビューワー  なるほど。全体の就職率としてはどんな感じですか?

PJ SFA卒業生Aさん  6割から8割くらいだと思います!30~35名入学すると、様々な事情や理由から途中でやめる人が5〜8名いて、15名以上はエアライン就職するイメージです!雰囲気が良くて、情報共有やコミュニケーションが上手くいっている会期だと、20名以上決まった時もあると伺っています。

インタビューワー  景気の動向もあるから、どの大学でも波はありますよね。

PILOT専門進学塾に入塾したきっかけ

インタビューワー  第一工科大学のことはよく分かりました。次はPILOT専門進学塾で何を学んだかついてをお聞きしたいと思います。

そもそも、なぜPILOT専門進学塾に入塾してくれたの?

PJ SFA卒業生Aさん  元々、航大を考えていたので、別の予備校を考えていたけれど、私大航空操縦にも対応してくれる予備校を探したら、PILOT専門進学塾が出てきた感じです。

インタビューワー  僕のこと、怪しいおじさんだと思った?(笑)

PJ SFA卒業生Aさん  めっちゃ思いました・・・(笑)パイロット適性を瞬時に見抜くとか・・・

でも、本格的なB737のFTDを使ったグループワークに参加して、面白い塾だなと思って、入ってしまいました笑

PILOT専門進学塾の良かった点を話してくださいました

インタビューワー  なるほど笑 PILOT専門進学塾の取り組みで良かったことはある?

PJ SFA卒業生Bさん  それはたくさんありますね。模擬面接、ES、自己分析から、受験対策まで幅広く対応してくれて、パイロット受験に必要なものがバランス良く揃っているなと思いました!

PJ SFA卒業生Aさん  私はなんといっても、合宿が楽しかったですね!私がいた時は大学訪問も兼ねて、九州を回りました。

訓練生の先輩も参加してくれるので、訓練の話でモチベーションが高まったりもしたなー。

インタビューワー  塾では具体的にどんな勉強したか覚えていますか?

PJ SFA卒業生Bさん  受験勉強もしましたけど、私の場合は人とのコミュニケーションや礼儀の方が身になった感じもしますね!PILOT専門進学塾にはエアラインの機長経験者に面接をしていただく機会もある一方で、後輩に先輩として背中を見せる機会もあり、様々な立場を勉強できました!

PJ SFA卒業生Aさん  僕もノンテクニカルな部分の学びが多かったですね。そのおかげもあってか入学後も先輩方から可愛がっていただけることが多いように思います!

学業面で言うと、学科主任の江田先生の授業が良かったですねー。なぜそうなるのか考えさせ、想像力を掻き立てくれるので、知識も定着しやすかったと思います。今思えばパイロットになるための授業だったと思います。

インタビューワー  ノンテクニカルな部分からテクニカルな部分までバランスよく学べるのが良さってことだね!

第一工科大学に入学した後に感じたギャップ

逆に、第一工科大学に入学した後に感じたギャップはありますか?

PJ SFA卒業生Aさん  まぁ、まずは男子寮の年期ですかねー(笑) 個室自体は綺麗ですけど、共用部は古いですね。

あとは、大学訪問で詳細に理解していたので、大丈夫でしたねー

インタビューワー  寮ね・・・(笑) 他には何かある?

PJ SFA卒業生Bさん  思ったより、基礎学力が大事ってことですね。例えば、航空力学は物理、航空気象は地学の知識を前提としていて、高校である程度の基礎を身につけておかないとかなり苦労するなとおもいました。

インタビューワー  なるほどね!文系でも理系科目をフォローするには、なるべく早く入塾してもらうといいかな。

PJ SFA卒業生Aさん  早めの入塾だと進学後も見据えて対策できますもんね・・・

インタビューワー  まぁ、そういうことだね!

今日は2人とも話を聞かせてくれてありがとう!

PJ SFA卒業生Aさん  こちらこそ、ありがとうございましたー!

PJ SFA卒業生Bさん  ありがとうございました!